Copyright(C)長谷川芳典 |
北海道胆振東部地震と台風による航空便欠航の影響のせいか、毎日一便運航の新千歳・岡山便の乗客は極端に少なかった。写真上は搭乗開始直前の待合所、写真下は出発直前の機内。ざっと数えたところでは乗客は30数人にとどまっていた。 |
【小さな話題】 孤独な高齢者は早期死亡リスクが高く、うつになりやすい? 昨日の日記で述べたように、定年退職後は他者と交流する機会が極端に減った。こういうWeb日記を執筆しているおかげで「書き言葉」はそれなりに使っているが、「しゃべり言葉」のほうは全く機会が無く、夫婦の会話を除けば、一日の合計会話時間は10分にも満たず、このままでは日本語のしゃべり方を忘れてしまうのではないかと思うほどである。 このことで若干気になるのが、他者との交流が少ないことによる種々のリスクである。 このことに関連するが、少し前のNHK「偉人たちの健康診断」(8月29日再放送の選「黄門様は立つのがお好き」)で、好奇心旺盛で交友関係が広いと、なぜ認知症になりにくいのかという話題を取り上げていた。【オリジナルの記事はこちら】 番組ではまず、英国で、「孤独担当大臣を新設」という2018年1月18日付けの朝日新聞DIGITAL版記事を紹介していた。人口6560万人の英国では孤独を感じている人が900万人、友人や親戚と1か月以上会話をしていないお年寄りは約20万人に達しているという。なお、こちらの記事によれば、英国での孤独問題は、ジョー・コックス議員が立ち上げた「孤独委員会」で検討されてきたが、2016年6月にコックス議員が極右思想の男性によって殺害され、今回の担当大臣は「孤独委員会」の仕事を継続するために任命されたとのことである。「孤独委員会」の2017年報告では「孤独は1日たばこを15本吸うのと同じくらい、健康に害を与える」と指摘しているという。 「偉人たちの健康診断」では、全国30の市町村14万人の高齢者を対象とした調査によれば、
番組で挙げられていた「交友関係が広いと死亡率が低い理由」は
番組ではもう1つ、
けっきょく、他者との交流は、それが「無駄な時間」なのか、何かを共有し共感する場であるのかによって違ってくるように思う。私の場合、少なくとも、とりとめの無い話題でおしゃべりをするような場は「無駄な時間」(←これはテレビ番組も同じで、芸能人たちがワイワイ喋るような番組を視ることは私にとっては全くの時間の無駄である。) あと、高齢者にあっては、他者との交流が多い人ほど他者との死別・離別の悲しみをたくさん味わうことになる。このことがプラスに働くのか、マイナスに働くのかもしっかりおさえておく必要がある。 |