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1月14日の日の出。国立天文台の暦によれば、岡山で日の出が最も遅いのは、1月3日から1月12日頃で7時12分、その後はどんどん早くなって1月末には7時4分となる。但し、東側に低い山があるため、日の出の瞬間の撮影時刻はそれより4分ほど遅い。 |
【連載】 関係反応と関係フレームをどう説明するか(17)「関係フレーム」とは何か?(6) 複合的相互的内包(3) 系列や構造の理解 1月11日の続き。 複合的相互的内包(複合的内包)については、前回述べた定義上の問題のほかにも、しっくりこない点がある。 1つは、「A>B」、「B=C」というような異なる関係からどうやって「A>C」が派生されるのかという問題である。より正確に言えば、「A>C」は一度も訓練しなくても勝手に派生されるのか、それとも、何らかの特別な訓練が必要なのかという疑問となる。 もう1つ、これはもっと広範囲に及ぶ話題であるが、 ●相互的内包や複合的相互的内包の連鎖の繋がりだけで、系列や構造を理解できるか? という問題がある。もっとも上記は、「構造」や「理解」といった構造主義や認知主義の言葉に翻訳された疑問であり、機能的文脈主義の立場を貫くならば、疑問の立て方自体が変わってくるとも言える(どういう疑問の立て方をするのかを考えること自体が、上記の素朴な疑問を解決する第一歩にもなる。) 上記は、例えば、以下のような素朴な疑問から発せられたものである。
Derived Relational Responding and Relational Frame Theory: A Fruitful Behavior Analytic Paradigm for the Investigation of Human Language. (Behavior Analysis: Research and Practice, 18, 398-415. ) によれば、知的活動や潜在認知などへのRFTの適用研究も進んでいるとのことであり、おそらく、それらの最新文献を読めば、上記の疑問はかなり解消できるのではないかとも思われる。 不定期ながら次回に続く。 |