Copyright(C)長谷川芳典 |
文学部西(駐車場北)のミモザが見頃を迎えている。この場所には多い時で5本のミモザが花を咲かせていたが、病虫害により3本が枯死。残るは2本のみとなった。周囲には実生の子株もあるので、手を加えなければ、本数が増える可能性もある。 |
【連載】 チコちゃんに叱られる!「鼻の穴が2つあるのはなぜ?」 昨日に続いて、3月6日放送のNHK 「チコちゃんに叱られる!」の感想。今回は、 ●鼻の穴が2つあるのはなぜ? この疑問に対する答えは「ステキな恋人を見つけるため」というわかりにくい表現になっていたが、要するに、人間はかつては嗅覚に頼って相手を探していた。この場合、鼻の穴が2つあると濃度差によって、匂いの発生源を特定しやすくなるというような説明であった。 もっとも、これはかなり疑わしいように思う。仮に右側に発生源があったとしても、左右の鼻の鼻に入ってくる化学物質の濃度は殆ど差が無いのではないか。そうではなくて、顔を左右に向けて、右側を向いた時のほうが強い匂いがすることで、発生源は右側にあることを知る。さらに、匂いが強くなるように近づくことで最終的に位置を特定できるのである。 もちろん、人間以外の動物、例えば魚のように左右に鼻がついている動物であれば、濃度差は顕著であろうが、少なくとも現代人が、左右の鼻の穴の濃度差で発生源を特定できるとは思えない。 それはそれとして、魚の鼻の穴が4つあったというのは初耳であった。このうちの2個は、人間では涙点になっている。泣いた時に涙と鼻水が一緒に出るのはこのためであるという。 ネットで検索したところ、こちらにやや異なる説明があった。要約すると【長谷川により省略・改変】、
ここからは一般的な話題となるが、人間の身体の形態的特徴に関する疑問というのは、「なぜ鼻の穴は2つあるのか」という疑問以外にも、
これらの疑問に対する解答は、
例えば、「キリンの首はなぜ長い」という疑問に対しては、
もともと雑学的レベルでの疑問というのは、当たり前の現象(疑問をいだかない現象)と比較して意外なことが起こったり、いっけん当たり前のように見えているが起源はよく分からないといった現象【←チコちゃんネタはこれが多い】に対して生じるものである。本来は、系統発生、個体発生、現時点での機能という3点セットのすべてを示さないと完全に説明されたことにはならないのだが、多くの場合は、系統発生だけ、あるいは現時点での機能を説明されただけで納得してしまい思考停止になってしまいがちである。 ちなみに、臨床心理学的な問題、例えば、他者に迷惑をかけるような問題行動がなぜ生じているのかという疑問の場合、
|