じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 大阪方面のホテルを予約しようと思ったが、土曜日のため、禁煙の客室がなかなか見つからない。左の画像は私がよく利用する大手チェーンの3店舗のシングル(上段)と、ダブルのシングル利用(下段)の空室状況。3箇所とも、禁煙客室はすべて「空室なし」となっているのに対して、喫煙可能客室はまだたっぷり空室があるようだ。
 けっきょく、非喫煙者は、壁面や布団に有害・有毒物質が染みついた喫煙客室をやむなく予約するか、宿泊料金がもっと高いホテルの中から禁煙客室を探すほかはない。
 いまの時代、宿泊者ばかりでなく客室の清掃やベッドメイキングに携わる従業員の健康のためにも、すべてのホテルは敷地内全面禁煙にするべきである。また、喫煙ルームを設けたり客室の消臭、空気清浄機を設置するためのコストは現状では全宿泊者の宿泊料金に含まれているようであるが、本来このような出費は喫煙宿泊者のみが負うべきものであり、敷地内全面禁煙に移行する過渡的な段階として、喫煙客室の宿泊代金に喫煙対策コストを上乗せするといった措置をとる必要があるように思う。
 ホテルのオーナーは「喫煙者への配慮も必要」と反論するかもしれないが、喫煙客室を用意するということは、喫煙者のニコチン依存を継続させ健康を蝕むお手伝いをしているようなものであって、真の配慮には値しない。真の配慮とは、ホテルの敷地内を全面禁煙にすることでニコチン依存者たちの卒煙を支援することである。

2019年5月11日(土)




【小さな話題】チコちゃんに叱られる!「おにぎりの形」「腹の虫」ほか

 5月10日放送のNHK「チコちゃんに叱られる!」の話題。この回は、4つの疑問が取り上げられていたが、うーむ、興味をいだくような話題はあまりなかった。
  • なぜおにぎりは三角?
     以前、このWeb日記で「おにぎりとおむすびはどう違う?」という疑問を取り上げたことを思い出した。過去ログを検索してみたところ、5年前の2013年5月16日にその記述があった。
     番組での正解は「神様が宿りやすいから」とされていたが、番組の中でもことわっていたように、現行のおにぎりの形が、古代の神事を引き継いだものかどうかは定かでは無い。おにぎりの形はきわめてシンプルであるゆえ、偶然に一致することもあるだろう。
     番組では、コンビニおにぎりが、転がりにくいなどの理由から丸型・俵型ではなくて三角型になったというようにも解説されていたが、セブンイレブンやファミマでは丸型もけっこう売られているように思う(セブンイレブンの「その他のおむすび」の項や、ファミマのおむすび欄参照。ちなみに、ローソンは「おにぎり」のみ、セブンイレブンは「おにぎり」と「おむすび」の併用、ファミリーマートは「おむすび」のみ、というように呼称がマチマチになっているようであり、まことに興味深い。

  • ワンバウンドしただけで交換した野球のボール、そのあとどうなる?
     プロ野球で使用されるボールがけっこう頻繁に交換されているということは知らなかった。ま、どっちにしても練習用で大量のボールが必要だろうから、公式戦のみで新しいボールを大量に消費してもムダになることはあるまい。
     テニス、サッカー、バレーボール、バスケットボールなど他の球技ではどの程度の頻度でボールが交換されるのだろうか。番組でも取り上げてほしかった。

  • マラカスの中には、何が入っている?
     恥ずかしながら「マラカス」という楽器があることは全く知らなかった。たしか同じ名前の化粧品があったはずだと検索してみたら、化粧品のほうはマラカスではなくて「マスカラ」であった。ということで、楽器のマラカスの中身がなんだかんだと言われてもあまり興味は持てない。チコちゃんの番組はお子さんにも人気があるというが、「マラカス」を知っている5歳児はどのくらいいるのだろうか。

  • 「腹の虫がおさまらない」の虫って、なんの虫?
     正解は「様々な病気の原因とされた虫」ということであったが、心理学で言えば一種の仮説構成体のようなものかとふと思った。こちらの本の目次紹介によると、かつては、さまざまな病気、アルコール依存、激しい感情などのの原因としてさまざまな「虫」が仮定されていたようである。しかし、医学や心理学の発達とともに、そうした現象は、「虫」という仮説構成概念を使わなくても予測・治療ができるようになった。結果的に「虫」は消滅し、慣用句の中だけで使われるようになったのである。
     もっとも、最近の番組(予告編を含む)によれば、さまざまな病気というのは、ウイルスや発がん物質といった体外からの要因だけで機械的に起こるものではなく、体内のDNAスイッチによって大きく左右されることが解明されつつあるという。DNAスイッチこそが腹の虫であると見なすならば、「虫の働きかた次第で病気の発症の有無が変わる」という日本古来からの考え方はそれほど間違っていない可能性もある。