じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 11月9日の昼過ぎ、岡山県総合グラウンド前近くを通過したが、53号線東西方向は大渋滞、また周辺は大勢の人たちで賑わっていた。翌日10日には岡山マラソンが行われるが、その準備も順調に進んでいるように見えた。

2019年11月9日(土)



【連載】#チコちゃんに叱られる!「マツタケ」、「ペナント」、「動物の意外な鳴き声」、「砂漠ができる原因」

 11月8日に放送された、チコちゃんに叱られる!の感想と考察。この回は、
  1. なんでマツタケって高いの?
  2. 観光地のお土産が、なんでペナントだった?
  3. 働き方改革のコーナー 動物の鳴き声「チーター」、「ペンギン」、「コアラ」、「コトドリのものまね」
  4. なんで砂漠はできる?
という4つの話題が取り上げられた。

 まず1.の松茸の値段であるが、番組では「プロパンガスが普及したから」、つまり「ガスの普及で落ち葉や枝を使わなくなり、山の栄養分が過多になってマツタケが生えにくくなったため」と説明された。プロパンガスを持ち出して、正解の意外性を高めたのはいかにもチコちゃんらしいが、要するに、国内の山林で松茸が取れにくくなったのが原因であり、プロパンガス普及はその一因に過ぎないように思われる。それ以外の要因としては、
  • 宅地開発などによる山林の伐採
  • マツクイムシの被害によりアカマツが減少
  • 所有者の高齢化により、山林が荒れ放題になった
といった理由が考えられる。プロパンガスが普及する前と言っても、山林にあるすべての落ち葉や枝が利用されていたわけではあるまい。

 2.の観光みやげ用ペナントについては、間タオルの創業者が社運をかけて開発したということだったが、そもそも今の子どもたちは観光ペナントの存在自体知らない可能性がある。観光ペナントは、写真の現像・プリント代が高価だった時代に、写真の代わりの観光記念として自分の部屋に飾っておくものであった。それが、
  • 「もらうと困るお土産」というイメージがついた
  • 家の壁が土壁からクロスに変わった
ことなどにより姿を消していった、と指摘された。
 ちなみに、私は観光ペナント隆盛時代に生まれ育った世代ではあったが、土産としてペナントを買ったことは一度も無かった。もらったペナントは数枚あったが部屋には飾っていない。学生時代には全国のユースホステルを泊まり歩いたことがあったが、ユースホステルの入口や食堂の壁には、おびただしい数のペナントが貼られたところがあったと記憶している。

 3.の動物の鳴き声の紹介では、「チーター」、「ペンギン」、「コアラ」の鳴き声はいずれも意外性があり面白かった。「意外な鳴き声」の代表格と言えば、シマウマではないかと思うのだが、残念ながら今回は紹介されなかった。

 最後の4.のなんで「砂漠はできる?」の正解は「雨雲がたどりつけないから」であり、あまり意外性は無かった。そもそも、地球上で、陸上に水が補給され、木々が茂ったり、川が流れたりするのは、すべて雲のおかげである。雲が発生しなければ、陸地はすべて岩盤か砂漠になってしまうだろう。
 それはそれとして、番組では、砂漠は大きく分けると4種類のタイプがあると説明された。
  • 亜熱帯砂漠:サハラ砂漠など
  • 大陸内部砂漠:タクラマカン砂漠など
  • 雨陰砂漠(あまかげさばく):モハーベ砂漠など
  • 冷涼海岸砂漠:ナミブ砂漠など【ウィキペディアでは「熱帯砂漠(海岸砂漠)」とされていた】
 私自身が直接観光した砂漠そしては、タクラマカン砂漠アタカマ砂漠カラクム砂漠などがある。このほか、空から眺めたルブアルハリ砂漠や、オーストラリア中部の乾燥地帯イラン上空なども印象に残っている。

 砂漠は、日本の国土の景観とは著しく違っているため、日常生活からかけ離れた体験することができるが、いろいろな場所を訪れてみると、むしろこの地球では、砂漠や乾燥地帯のほうが当たり前であって、木々に覆われた山々や、緑豊かな水田といった景観は、じつはほんの一部の地域の稀少な風景に過ぎないということを実感させられることがある。