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ベランダで鉢植えのままほったらかしにしていたチシマラッキョウ(イトラッキョウ)が今年も花をつけた【写真上】。昨年より遅い開花で、花数も少ない。
半田山植物園でもよく似た花【写真下】を見かけたが、ネームプレートはどこにも無かった。 |
【小さな話題】ブラタモリ 「岡山 〜“岡山といえば #桃太郎 ”なのはナゼ?〜」 11月30日に放送された、NHK 「ブラタモリ」: ●ブラタモリ「岡山〜“岡山といえば桃太郎”なのはナゼ?〜」 を録画再生で視た。 ブラタモリはほぼ毎回視聴しているが、私の住む岡山は殆ど取り上げられたことがない。念のためウィキペディアでチェックしたところ、2017年6月3日の「#74 倉敷 ?なぜ美しい町並みが倉敷に?」以来2度目ということが確認できた。ブラタモリは今回で149回目(地方ロケが開始された2015年からの第4シリーズ以降の回数)なので、岡山県が取り上げられた回数がそのうち2回分というのは、ちょっと少なめだが、そんなものだろうという気もする。 もっとも、タモリさん御自身が岡山(岡山市)は、乗り換え以外では来られたことが無いと言っておられたように、話題性があまりない。今回も、ロケ地の多くは、岡山市ではなく、総社市や倉敷市であった。【11月16日の日記に関連記事あり】 ところで今回の番組では、案内人として磯田道史さんが出演された。磯田さんは、たまに視聴している「英雄たちの選択」の司会をつとめられているのでよく存じ上げているが、岡山市のご出身、しかも岡大のすぐ近くにある岡山市立御野小学校や岡山市立岡北中学校のご卒業であるとは全く知らなかった。 さて、番組ではまず、「岡山と言えば桃太郎」の例として、岡山駅前の桃太郎像や郵便ポスト上のマスコット、桃太郎線、岡山桃太郎空港などの例が挙げられた。そういえば、岡大でも桃太郎フォーラムという教職員FD・SD研修が毎年9月に開催されているし、複数の温浴施設が「桃太郎温泉」を名乗っていたりする。 番組によると、桃太郎伝説は室町時代に原型ができて、江戸時代に広がった。岡山、香川、愛知をはじめ全国10数箇所に伝説の地が存在するが、なかでも岡山はより強固な起源があるという。
家来のイヌ、サル、キジについては、犬養毅のご先祖を含めて、古文書にそれぞれに相当する氏名が残っているというが、これはかなりコジツケに近い。私はむしろ、様々な動物の中からなぜイヌ、サル、キジという3種が選ばれたかということに興味がある。 桃太郎のモデルは吉備津彦命、鬼退治はかつて吉備の地にあった独立勢力をヤマト政権が征服した話が元になっているというのが「桃太郎=岡山説」のメインシナリオかと思うが、このことでどうしても疑問が払拭できないのが、鬼ノ城とのかかわりである。 そもそも鬼ノ城は、白村江の戦いで唐・新羅連合軍に大敗した後、倭(日本)の防衛のために、対馬〜畿内に至る要衝に築かれた山城の1つである。なので、本来は、ヤマト政権の居城であり桃太郎の本拠地になるべきであった。ところが、鬼ノ城の存在はヤマト政権の公式の記録からは消されており、日本書紀にも出てこないという。なぜ、記録が残されていないのか、そしてなぜそれが温羅(うら)の本拠地に転じてしまったのか、大きな謎である。 ちなみに鬼ノ城は、羽田方面からの飛行機が岡山空港に東向きに着陸する直前、高梁川上空で旋回した直後に左側座席から間近に眺めることができる。(但し、空港付近の風向きが東方向からの時に限る)。私が岡山に来た頃は石組のみであったが、その後、西門や角楼が復元されたが、イマイチ、古代のロマンは感じられず安っぽい造りのように私には見える。 |