じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 12月5日の昼、久しぶりにピーチユニオン4階のレストランで食事をした。日替わりランチは620円となっていて、ライス、サラダ、スープはお替わり自由となっている。私の場合、ライスは1杯だけでも多すぎる量であるが、サラダのお替わりはまことにありがたい。トマト2個分とポテトサラダを大量に摂取した。
 サラダをたくさん食べるのであれば、一般食堂で量り売りのサラダより割安でお得になる。但し、メインディッシュが、私があまり好まないチキンとなることが多いので、滅多に利用していない。

2019年12月05日(木)



【連載】『赤ちゃんはことばをどう学ぶのか』(14)子どもはあっという間に外国語を覚えるか?(2)

 12月4日に続いて、

 針生先生の『赤ちゃんはことばをどう学ぶのか』の感想。

 本書によれば、「子どもはあっという間に外国語を覚えるという誤解」の原因としては、
  • 現地語を流ちょうに話している自分の子どもの様子から「あっという間に身につけた」と思い込んでしまうが、実際は、ネイティブのレベルには達していない。ネイティブでない親が、自分との相対比較でそう思っているだけ。
  • 自らの母語獲得のさいに苦労した記憶の無い大人は、楽しそうに現地語を喋る子どもも、自分と同じように苦労せずに現地語を身につけていたと勘違いしてしまう。
などが挙げられるようであった【←あくまで、長谷川が理解できた範囲で自分の言葉に置き換えた表現】

 本書ではさらに、「発達の早い時期に別の言語環境で生活するようになった子どもは、元々の母語を忘れるのも早い」という可能性も指摘されていた。一家でアメリカに移住したような子どもであれば、英語をちゃんと使えることが至上命題であって、もともとの母語を忘れてしまっても生活上の支障はない。しかし、例えば日本人の子どもが、親の駐在の関係で何年間かアメリカに住んでいたような場合は、日本語力が失われてしまうと帰国後に不利益を被ることになる。英語と日本語の本質的な違いを考慮すると、英語教育の早期導入が本当に有効と言えるかどうか、大いに議論する必要がありそうだ。

 とはいえ、2カ国語あるいはそれ以上を身につける力というのはかなりの個体差があるようにも思う。一律に早期教育の是非を論じるのではなく、個々人の興味や特性に合わせて、導入して行けばそれでよいのではないだろうか。

 なお、以上は外国語教育の早期導入に関わる話題であるが、このことと、漢字教育の早期導入(=幼稚園の頃から漢字熟語に親しむ環境を作る)の是非についての議論は別問題であるように思う。日本語を母語とする子どもにとっては、漢字は母語の一部であり、早期からそれに親しむことはむしろ母語の習得を助ける可能性がある。このことについては、以下を参照されたい。

 次回に続く。