じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 12月26日の日記で、半田山植物園への年間入場回数が1年365日の過半数を超える183回に達したと記した。その後、12月27日と28日にも入場したため、けっきょく2019年の合計回数は185回となった。図は、
  • 青:毎月の入場比率(分母を毎月の日数とした場合)
  • 赤:修正比率(毎月の日数から、休園日や、旅行・帰省等により岡山に居なかった日数を減じた日数を分母とした場合)
なお、年間の入場比率は50.7%、修正比率は78.4%であった。

2019年12月28日(土)




【連載】#チコちゃんに叱られる!「氷の上で滑る原因」「大相撲の時間調整」

 12月27日放送のNHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。この回は拡大版SPと題して5つの疑問が取り上げられた。本日はこのうち1.と2.について考察する。
  1. なんで氷の上ですべるの?
  2. なんで大相撲はいつも決まった時間に終わるの?
  3. ちりめんじゃこってなに?
  4. 共同募金でもらえるのは、なぜ赤い羽根なの?
  5. なんで街路樹はイチョウが多いの?
 まず1.であるが、私は長年、靴底(あるいはスケートのブレード)が氷の表面を融かして、摩擦が減るために滑るというように理解していたが、ウィキペディアによれば、これは「摩擦融解説」と呼ばれており、1939年にフランク・フィリップ・バウデン(Frank Philip Bowden)らが発表した説であるという。しかし、この説では、氷上に立っている人が強風で押されて滑ってしまう現象は説明してできない(←まだ動いていないので摩擦熱は発生していない)。
 もう1つの「圧力融解説」というのも、じっさいに水を融かすほどの圧力はかかっておらず、象がハイヒールを履いて氷を踏んでも融けて水にはるほどの圧力には達していないという。
 ということで、昨年やっと解明されたという新説は「氷の表面にある水の分子が、ビー玉を敷き詰めたような状態になっており、コロコロと動くため」というもので、これによって440万年の謎がやっと解けたという内容であった。
 ちなみに、氷の上で滑りやすいという現象には液体の水はあまり関係がないが、雨の日などに水で滑る現象は「ハイドロプレーニング現象」と呼ばれており、別の原理が働いているとのことであった。

 ここからは私の感想になるが、靴底やブレードが氷を融かして滑りやすくなるという説には私も疑問を感じたことがあった。じっさいアムール川の氷上は氷点下35℃以下で息を吸い込むと鼻毛が凍ってパラパラ落ちてくるほどであったが、氷の上が滑りやすいことには変わりはなかった。

 もっとも、今回紹介された新説では説明できないこともある。というのは、日本よりもっと寒いシベリアとか新疆ウィグル自治区では、日本ではチェーン装着が義務づけられているような雪道でも、チェーンを付けずに平気で走っている光景を見かけたことである。おそらく、温度が極端に下がると雪は砂のようになってしまい逆に滑りにくくなる。いちばん滑りやすいのは路面が0℃前後で、融けかかった雪が原因になっているものと思われる。となると、氷が滑りやすい原因と、雪道でチェーンが必要となる原因は別の原理ということになるのだろうか。

 次に2.の大相撲の終了時間であるが、これは制限時間、横綱土俵入りの後の、中入り前半と後半の取組のあいだの休憩、などで調整されていることはほぼ推測ができた。それでも、水入りの大相撲になったり、物言いで取り直しになったりといったハプニングがあると、終了時間が18時を越えることもある。その場合NHKでは放送時間を延長してくれるが、金星をあげた力士のインタビューや、その日の勝敗、翌日の取組紹介などはカットされることが多い。

 次回に続く。