Copyright(C)長谷川芳典 |
半田山植物園の温室にチューリップが登場した。ちなみに、1月26日の岡山の最低気温は5.5℃、前日の25日は3.4℃というように暖冬傾向が続いている。この傾向は1月末まで続く見込み。 |
【連載】#チコちゃんに叱られる! 「脂がおいしい理由」、「四コマ漫画の起源」 1月24日放送のNHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。この回は、
1.の美味しさに関する話題だが、似たような質問は、 など、過去にも取り上げられており、またか!と少々、食傷気味になってしまったが、今回は「なぜおいしいの?」ではなく、「そもそも何でそうなったのか?」という観点から説明された。 番組では、
番組では続いて、江戸時代は脂ののった魚は腐りやすいため殆ど食べていなかったこと、ところが1810年にマグロが大量に水揚げされ、これをきっかけに「まぐろ鍋」が考案され、一般庶民に広がることによって、「日本人の脂を食べる文化が定着し始めた」というように説明された。さらには明治になって西洋からバターや牛肉などの食文化が伝わり、日本人が脂を好むようになったという。 このあたりまでは納得できるのだが、そのあとの、 脂ののったトロはおいしい、高いエネルギーを持った食べ物であるということが脳に刷り込まれ、脂がのっているとおいしい!という考えが日本人に広まっていったのです。 というナレーションはコジツケに過ぎないように感じた。そもそも、何かを美味しいと感じること自体は脳に刷り込まれるようなものではないし【但し、条件づけられることはある。こちらに関連文献あり】、ある世代で美味しさが条件づけされたからといってその獲得形質が次の世代に遺伝するという発想は、いくらエピジェネティクスの研究が進んでいるからといってあまりにも短絡的であるように思われる。ここはあくまで、食文化の変遷として【説明ではなく】記述的に扱うべきであろう。 2.の「なぜ新聞に四コマ漫画があるの?」については、番組では「すさんだ気持ちを和ませるため」と説明された。このあたりの経緯はウィキペディアでも詳しく説明されている。このWeb日記でも何度か指摘しているように、「なぜ○○があるの?」とか「○○のことをなぜ××と言うの」といった疑問については、
ウィキペディアによれば、その後登場した「サザエさん」や「まっぴら君」などが第二次のブーム、さらに、いしいひさいちの「がんばれ!!タブチくん!!」や、番組でも登場された植田まさしの作品が第三次ブームを起こしたとされている。じっさい、我が家の本棚にも、タブチくんやまさしくんの単行本が何冊か保管されている。 次回に続く。 |