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岡大構内のミモザの大木。だいぶ色づいてきた。 |
【連載】関係反応と #関係フレーム をどう説明するか(58)恣意的に適用された #派生的関係反応(その3) 昨日の日記の続き。 今回は、赤、青、黄という3つの分銅の例を考えてみよう。これら分銅は見た目には全く同じ形、大きさであるが、中身の素材の違いにより、「赤<青<黄」というように重さに違いがある。 この場合、分銅を実際に手に取って重さが比較できる状況にあったとすれば、これらの重さの関係は非恣意的な関係であると言える。赤と黄の分銅が提示されて「重い方を選んでください」と呼ばれた時には、単に2つを比べるだけで黄を選ぶことができる。 いっぽう、これらの分銅が画像で示されている状況で(=手に取って重さを比較できない状況)、「赤と黄のどちらが重いですか?」と聞かれても正解を出すことはできない。しかし、事前に「赤<青」、「青<黄」という情報が与えられていれば、「赤より黄のほうが重い」という答えることができる。これはAARRであると行ってよいだろう。 さて、以上は、順序尺度上における比較であった。今度は、
以上を、教わったのちに、「5グラムの分銅はどれですか?」と聞かれたとしよう。これは単に「5グラム→赤」という対応づけに関する質問であり、比較ではなく等位のフレームに関するものである。尺度で言えば名義尺度のレベルにすぎない。 では、上記の重さ情報だけから
不定期ながら次回に続く。 |