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2月21日の朝はよく晴れ、夜明け前には月齢27の月や木星が見えていた。また、備前富士(芥子山)の頂上付近からの日の出(「ダイヤモンド備前富士」現象)を眺めることができた。
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【小さな話題】クルーズ船の感染拡大防止は、グループ別隔離で 新型コロナウィルスの集団感染が確認されたダイヤモンド・プリンセス号では、また同じ日には新たに13人の感染が確認され、クルーズ船の乗客・乗員の感染者数は634人となった。こでまでに、80歳代の男女2人が搬送先の病院で死亡。また、27人が重症になっているという。そのいっぽう、各国からチャーター機が派遣され、自国に向けて乗客の移送を行っている。また、14日間の健康観察期間が終了し検査で陰性となった乗客のうち、19日には443人、20日には274人が下船、21日にはほぼ下船を終えることとなった。(陽性者と同室の場合は、陽性者が部屋を離れてからさらに14日間室内待機。) この件については、
私は全くの素人であり専門的な見解を述べることはできないが、まず、死者が出た点については、もう少し早期の対処ができなかったのか、疑問が残る。死亡した80歳代の女性の場合、今月5日には発熱の症状が視られていたものの、医療機関に搬送されるまでに1週間程度もかかったという。厚労相は「医師が判断して検体を採取し、搬送した。適切に対応されたと思う」と述べているが、約3700人もの乗員・乗客の健康管理や医療体制が十分にできていたのかどうかは、さらに検証が必要であろう。 もっとも、クルーズ船での健康管理は本来、船会社が責任を持って行うべきであり(「ダイヤモンド・プリンセス」の場合は、「イギリス籍の船で、船主はアメリカだが、日本に寄港した際に問題が生じた。」とされている)、日本国としてはまず、国内での感染防止のための検疫を優先すべきであり、クルーズ船に人的エネルギーを投入することで国内での医療体制が機能不全に陥るようなことはあってはならないと思う。 さて、陰性であった乗客を14日間の健康観察期間後にそのまま帰宅させてよいのか、という問題であるが、2月19日の日記にも書いたように、船内感染が続いていることをみれば、どのような陰性者も、下船の直前時点まで、新たに感染の恐れがあることは否定できない。なので、厳密を期するならば、下船後、さらに別の施設に14日間滞在していただくというのが正しい対処法であるように思う。もっとも、すでに国内各所で、感染経路不明の感染者が出ていることや、高齢者や基礎疾患をかかえた人以外では致死率が低いことなどを考えると、クルーズ船に乗っていた人だけを特別扱いにする理由は見当たらないようにも思える。 さて、ここからは今後のことになるが、クルーズ船でより感染力があり致死率が高い感染症が発生した場合にはどう対処すればよいのだろうか。 私が提案したいのは、乗客を数百人単位でグループ分けして、船内、別にチャーターしたクルーズ船内、陸上の隔離可能な宿泊施設などで、2週間程度過ごしてもらうという対策である。 その際、同じグループ内での交流は比較的自由としておく。そして、2週間の滞在期間中に、1人も感染者が発生しなかったグループについては全員解放する。逆に、グループの中で1人でも感染者(陽性者)が発生した場合は、その時点からさらに2週間、隔離を延長する。 このグループ別隔離のメリットは、乗客たちを必ずしも個室に閉じ込める必要がなく、ストレスを与えにくいこと。また、解放時点で非感染者である点が納得されやすいことにある。 このほか、クルーズ船内での感染を防ぐ対策として、例えば、客室は奇数階のみ(1階、3階、5階、...)のみとし、何らかの感染者が発生した場合、乗客はそれぞれの階の中だけで食事をしたり、交流したりできるように設計を見直すことが挙げられる。乗員も、異なる階への移動は禁止。換気施設は各回で独立させておく。あとは、上記の「グループ別隔離」と同じやりかたで対処すればよい。こういう設計のクルーズ船が増えれば、どこかの地域で深刻な感染症が発生した場合に病院船として活用することもできるだろう。病院船だけを新たに建造するとメンテのコストが膨大にかかるが、ふだんはクルーズ船、いざという時は病院船という設計にしておけば採算も成り立つはずだ(但し国内法や条約などで、新型の感染症発生時に、クルーズ船を徴用できるように定めておく必要あり)。 |