Copyright(C)長谷川芳典 |
【小さな話題】新型コロナウイルスに伴うイベント中止広がる 新型コロナウイルスの感染拡大がさらに進み、2月27日23時現在で国内で感染が確認された人は、
もっとも、この感染者の数は、検査がどれだけの範囲で行われているのかによって大きく変わってくる。日本では、現時点では、医師が判断した上で保健所等が認めないと検査が受けられないようである。また、カリフォルニア州では、2月27日時点では33人の感染が確認されているが、同州には検査キットが約200しかなく、現在政府に追加のキットを要請中であるという。おそらくアメリカでも相当程度に感染が広がっているものと推測される。 こうした現状を受けて、安倍総理大臣は来月2日から全国すべての小学校・中学校、それに高校などについて、春休みに入るまで臨時休校とするよう要請する考えを示したという。 私の住む岡山でも、各種イベントを中止する動きが広がっている。岡大では27日、今年度の卒業式(令和元年度学位記等授与式)中止が伝えられた。また、身近なところでは、半田山植物園の今シーズンの桜まつりが中止されることになった(こちらの日記参照。) 2月25日の日記で スポーツ観戦は「無観客&ネット中継」と分身ロボットによる応援で と記したところであったが、実際、プロ野球オープン戦の全試合、競馬などですでに無観客が実施されているという。 3月8日初日の大相撲三月場所については「無観客での開催」、「本場所の中止」、「開催」という3つの選択肢について検討を進めているという。私自身は無観客での開催を希望するが、感染の危険は観客よりもむしろ力士間にある。力士の中で感染者が一人でも出た場合、同部屋力士や対戦した力士も濃厚接触者となる。幕内40数人で初日を始めたとしてもその後感染・休場力士が続出し、千秋楽には全員が休場して取組無しになってしまう恐れだってある。 もう1つ気になるのが選抜高校野球の開催である。2月28日時点ではまだ情報収集中ということであるが、政府が全国すべての小・中・高校に対して春休みまでの臨時休校の要請を表明したなかでの開催はかなり勇気がいるものと思われる。また、高校野球の場合、母校関係者や地元の人たちがチャーターバスで甲子園まで駆けつけていたが、バスの中での感染のリスクも考える必要がある。やはり無観客試合が妥当なところだろうか。 スポーツ観戦に関する最大の問題は東京オリンピック【7月24日(金)〜 8月9日(日)】の開催だが、すでにIOC委員からは「1年延期」という個人的見解も出ているという。私も、感染症対策のために多大な予算をつぎ込んだり、赤字覚悟で無観客競技を強行するよりは、一年延期のほうが、みんなが安心して観戦できるし、経済効果も大きいのではないかと思っている。 |