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「ダイヤモンド備前富士」現象から一週間が過ぎ、日の出の方位はさらに北側(左方向)に移動した。写真上は2月27日、写真下は2月28日。次回の「ダイヤモンド備前富士」現象は、10月20日前後となる見込み(こちらに参考写真あり。 |
【小さな話題】#新型コロナウイルス 対策は #Web会議 で、#記者会見 は不要 引き続き、新型コロナウイルス対策について。 さて、各種報道によれば、北海道は2月28日の17時半から対策会議を開き、新型コロナウイルスの道内での感染拡大は深刻さを増しているとして、知事の名前により「緊急事態宣言」を発出した。期間は2月28日から3月19日までの3週間で、特にこの週末は道民に外出を控えるよう呼びかけるなどの内容になっている。 当該の対策会議の模様はNHKのシブ5時の中で一部生中継されたが、私が気になったのは、換気の悪そうな一室で、対策会議のメンバーやその補佐役がテーブルを囲み、さらには報道関係者やカメラがその周りを取り囲んでいる風景であった【こちらに当該記事あり。特にこういう写真】。 そもそも「外出を控えて」という呼びかけは、人と人との接触を必要最小限にとどめましょうという意図であったはず。ところがその対策を協議する会議自体が濃厚接触の場となっており、これでは自己矛盾。タバコを口にくわえながら禁煙を推進しましょうと言っているようなものだ。 当該の会議の内容は一部しか中継されなかったが、その中では、「配布資料の何枚目の何番をご覧ください」と言いながら、各担当者が該当箇所を棒読みして現状を報告しておられた。しかし、その程度の報告を伝え合うだけであれば何も一同に介さなくても、Web上での資料提示、それに対するコメントやリプライといった方法で十分にできるはずだ。今回のように感染症拡大防止が求められるなかでは、こういう旧態依然の会議方式は直ちに止めて、Web会議、テレビ会議などの方式に改めるべきである。 また、厚労相や各自治体が行っている記者会見の頻度や会見時間も、もっと見直す必要があるように思う。かつて、メディアが発達していなかった時代であれば、政府や自治体の重要情報を広く伝えるためには、新聞やテレビといったマスコミの手を借りる必要があった。記者会見というのは文字通り、記者の前で会見を開くことであり、記者はそれを記事として加工し、記者が重要だと思った内容はより大きく、記者が重要性を感じなかった内容は没ネタとして処理され、新聞やテレビで伝えられるほかはなかった。しかしいまや、関係機関は、自前の公式サイト、公式Twitterなどで直接情報を発信することができる。その発信内容を記者たちが二次利用して、解説つきで報道するのは自由だが、別段それに頼らなくても、国民は当該機関からの生の情報を直接入手することができるのである【そういう意味では、マスコミに頼らずTwitterで直接情報を発信し続ける某国大統領の手法は画期的であった←発信内容が妥当かどうかは別だが】。 もちろん、一方的な発表だけでは、いろいろな疑問が出てくる。それに応えるようなQ&Aのシステムを充実する必要があるし、また、そういう疑問を多角的に取り上げて、解説者などがコメントを加えていくことがまさにマスコミの役割であるとも言える。 少し前、NHKの特設サイトを通じて、加藤厚労相の記者会見の生中継を拝見したが、記者からの質問の中には似た内容の繰り返しもあれば、どうみても意味不明であるような質問もあった。感染拡大防止を陣頭指揮するような人(あるいはそれを補佐する人たち)を、ああいう場に長時間拘束することは、その時間分、緊急対応を遅らせる恐れがある。 あと、これだけ感染者が増えた段階では、「○○県で1名の感染が確認されました。年齢は△△、感染ルートは不明です」というような情報は殆ど役に立たない。クラスター感染に繋がりそうな事例や、感染拡大や重症化の防止に有用な情報を重点的に取り上げて報道する必要がある。 |