じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 3月13日、岡大に隣接する公立中学校で卒業式が行われていた。校庭にたくさんの車が駐められていたことからみて、卒業生本人だけでなく保護者も参加した模様である。新型コロナウイルスの影響で、岡大の卒業式(学位記等授与式)はすでに中止が決まっているが、中学校は例年通り挙行されているようである。ちなみに岡山県内では感染者は確認されておらず、県北の一部の地域の小中学校では授業が行われている。

2020年3月14日(土)



【小さな話題】春の女神は新型コロナウイルスを撃退するか?/東京オリンピックは「無観客&ネット中継」で

 楽天版にも記したように、3月13日の岡山は最高気温が17.8℃まで上がり、ウォーキング中には上着を脱ぐほどのポカポカ陽気となった。岡山では新型コロナウイルスの感染は今のところ1人も確認されておらず、もちろん警戒を怠ってはならないものの、このまま何事も無かったかのように春を迎えそうな気配である。

 このことに関して、WHOは3月6日、「夏になって流行が終わる根拠はない」との声明を発表したという。WHOで危機対応を統括するライアン氏は、スイスのジュネーブにある本部で開いた記者会見で「ウイルスが異なる気候状況でどのように変化するかまだ分かっていない。インフルエンザのように夏場は消えるというのは誤った期待だ」と述べたという。

 もっとも、感染者の多くがアジアやヨーロッパ、アメリカなどの寒い地域に集中しており、アフリカなどの暑い国で少ないことは事実である。但し、シンガポールのように、気温が35℃を超えるような地域でも3月12日時点で178人というように多数の感染者が出ている国もある。トム・ハンクス夫妻がオーストラリア・クイーンズランド州で感染したというニュースも伝えられているが、これまた、南半球では真夏の季節にあたっている【こんな感じ】。

 これらを総合すると、気温の影響だけについて言えば、北半球では夏場にかけて感染がピークアウトしいったん収束に向かうことは予想できる。しかし、気温が28℃を超えるようになると、文明国では建物内の冷房が始まり、多くの人々がより涼しい場所を求めて閉鎖空間に集まってくるようになる。それに伴ってクラスター感染が増えるリスクは増大するだろう。なので、やはり、暖かくなってきたからという理由だけで終息を期待するのは楽観的過ぎると言わざるを得ない。

 さて、夏場にかけて気になってくるのが東京オリンピックの開催である。隠居人の立場から勝手なことを言わせて貰えば、私は、現段階では、「無観客&ネット中継」で予定通りの日程で開催というのが最も望ましい選択肢であるように思える。

 1〜2年の延期となれば、それが長くなればなるほど代表選手たちに負担をかけるし、代表になれず4年後を目ざしている次の世代の選手たちにも悪影響を与える。さらにオリンピック後の施設の利用計画も凍結されてしまう。

 2月25日の日記にも書いたが、いまの時代、4Kや8Kといった高精細のテレビ中継が可能となり、またネット経由でも高速の動画配信ができるようになってきた。撮影の方法を工夫すれば、実際に観客席から観戦する以上に、競技の迫力を感じ取ることができるはずだ。無観客にすることで入場料は徴収できないが、感染防止対策、テロ対策などのコストはゼロになる。またネット中継の放映料を高めにすれば、トータルでは採算が取れるはずである。
 このさい、観客つきでの開催の準備をギリギリまで進めて中止・延期に追い込まれるよりは、確実に開催可能な「無観客&ネット中継」の準備に切り替え、各種競技別のネット中継の契約を進めていったほうが損失は少なくて済むし、ネット中継を通じて全世界に、より迫力のある競技の様子を伝えるための準備を間に合わせることができるように思う。