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【連載】#チコちゃんに叱られる! 「 #リチウム電池 」、「 #卒業式の呼びかけ 」、「 #柿の種 」 3月13日に放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。今回は
まず、1.のリチウム電池だが、チコちゃんの番組で、リチウム電池の原理を説明するというのは到底無理であろう。サイエンスZERO(例えば、こちら)とか、ヘウレーカ!で詳細に説明する必要があり、チコちゃんの視聴者層にはマッチしていない。というより、チコちゃんで取り上げる疑問というのは、正解(説明)の意外性がウリになっている。ノーベル賞受賞者の大先生にいくら丁寧に説明をしてもらったところで、「えっ!? そうだったの」、「なるほど、やっと分かった」というような反応は起こらない。 次の2.だが、 番組では、カリスマ校長の学校改革というように説明された。もっとも、卒業式の「呼びかけ」が今なお行われているのか、現状を示すデータが欲しいように思われた。私自身が体験したのは、自分が小学校を卒業した時のみ、他に某家族の高校の卒業式の時にそれらしきやり取りがあったと記憶しているが、それ以外は、卒業証書授与、校長先生の挨拶、送辞と答辞、仰げば尊しの合唱といった型どおりの式が行われており、呼びかけがそんなに一般的であるようには思えない。 3.も、番組の寸劇は面白く拝見したものの、私自身にとって柿の種はあまり馴染みのあるお菓子ではなく、番組表のタイトルを見た時には、植物の柿の種の形状についての疑問かと思っていた。ちなみに、ウィキペディアによれば、柿の種の発祥は、今井與三郎創業の浪花屋製菓だが、私自身もたまに口にするピーナッツ入りの柿の種の発祥ほうは、リンク先にも記されているように、帝国ホテル説、亀田製菓説、日立製作所説があるという。亀田製菓の直近の売上高は単体で745億900万円、いっぽう、浪花屋製菓は20億円というから、我々が口にする柿の種はすべて亀田製菓製であると思われる。 あと、このお菓子の由来となった柿は、富有柿の種ではなく、新潟県名産の『大河津』という甘柿の一種、もしくは筆柿の 種の形に由来しているとのことであった。 もう1つ、「かきのたね」で思い出すのは、赤とんぼの歌である。 ●あかとんぼ、あかとんぼ、はねをとったらあぶらむし。あぶらむし、あぶらむし、あしをとったら かきのたね。 というようなもので、よく考えたらずいぶん残酷な歌詞のようにも思えたが、改めて検索してみたところ、歌詞もメロディーもかなり記憶が変容していることが分かった。いずれにせよ、この歌に出てくる柿の種は、富有柿の種であると思われる。 |