じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 セイヨウカラシナの中を進む津山線・ノスタルジー車両。

2020年4月16日(木)



【連載】#チコちゃんに叱られる! 「鉛筆のしくみ」「桜ベスト3」「お城のしゃちほこ」

 昨日に続いて、4月11日放送のNHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。本日は、
  1. なんで草食動物は草しか食べないのに筋肉モリモリ?
  2. なんで鉛筆で字が書けるの?
  3. 「SNS映えしそうな美しい桜ベスト3」
  4. なんでお城にしゃちほこが乗ってるの?
という4つの話題のうち、2.〜4.について考察する。

 まず、鉛筆が紙に転写される仕組については「芯がトランプのカードのようにはがれていくから」、より詳しくは「芯の黒鉛は層状の構造になっており、層の間の結合が弱くシート状にはがれる。これが紙の凹凸上に引っかかって転写される」と説明された。

 もっとも、シート状に剥がれるか、粉末状に剥がれるのかが、書けるということにとってどの程度本質的な性質になるのかはイマイチわからなかった。例えば、チョークの場合は、「対象物に粉を擦り付ける事によって筆記を行う」と説明されているが、粉を擦り付ける場合に比べて鉛筆の「シート状に転写」のほうがより細かく、また消えにくい性質があるはずで、このあたりの比較説明が欲しかった。

 番組ではさらに、1本の鉛筆で約50kmの線が書けること、文字数にすると約70400文字(原稿用紙176枚分)書けるというような情報が伝えられた(番組独自の実験による)。ま、鉛筆の柔らかさ、筆圧、文字の画数にもよるので一般化はなかなか難しいだろう。

 ちなみに、私自身はこの30年余り、鉛筆を使うことが全くない生活をしている。ボールペンのほうは今でも、メモ書きや事務文書の記入に使うが頻度は極めて少ない。本来、メモ書き用にはボールペンより鉛筆のほうが向いていると言われているが(濡れても消えにくいし、ボールペンのように突然インクが出なくなって困ることがない、芯は簡単に削れる)、どうしてもボールペンを使ってしまう。旅先で鉛筆を使わないのはおそらく、ボールペンのようにポケットに挿しにくいこと、鉛筆を削るナイフ類は飛行機に持ち込めないことなどによるものかと思われる。

 次の「SNS映えしそうな美しい桜ベスト3」では一位に弘前公園が挙げられていた。弘前は2014年6月に一度だけ訪れているが、残念ながら桜の花は見ることができなかった。

 最後の4.の「お城のしゃちほこ」の話だが、織田信長が始めたということは知らなかった。なぜ「しゃちほこ」なのかについては、中国の宮殿の屋根に龍の頭が乗っていることに由来しているが、頭だけでは打ち首を連想させること、鯱の尾っぽが矛に似ていること、火災の時に水を出して火を消すという伝説があることなどから、安土城に初めて取り付けられたという【←但し、これらのいずれが決定的な要因になっているのかどうか、後付けの説明に過ぎないのかは未確認】。
 番組によれば、全国のお城の中で珍しいしゃちほことしては、
  • 口紅をつけたしゃちほこ:広島城。当時のものが発見。
  • しゃちほこ11:姫路城。全部で11のしゃちほこがある。
  • 奇蹟のしゃちほこ:1945年東京大空襲に耐えて皇居大手門近くに展示されている。
などがあるという。
 なお、姫路城天守のしゃちほこは、平成の大修理の際に、外側から見学したことがある【こちらに修理後の比較写真あり】。
 なお、鯱に初めて金を施したのは、織田信長の安土城天守とも羽柴秀吉の大坂城天守ともいわれているという。但し、いまの大阪城は徳川大坂城であって、豊臣大阪城ではない。トリビアとして、2007年(平成19年)、大阪城の不動産登記に関して、建物としては未登記であり、登記上の土地の所有者は旧陸軍省であるということが判明した。実務上は、建物の所有者は大阪市であり、土地は国からの借用であるということになっている【ウィキペディアの当該項目参照。】