じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



04月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

 緊急事態宣言の対象地域に岡山県が含まれたことを受けて岡大の活動制限指針のレベルが強化され、これに伴い、
  • 学部学生・大学院生の登校禁止
  • 図書館閉館
  • 課外活動の全面停止
  • 会議は緊急時を除いてすべてオンライン会議
  • 新型コロナウイルス対策に係わる研究以外の研究活動停止
  • 事務職員の出勤は事務機能維持に必要な最低限の人員に
などが決まった。
 昨日の日記で岡大・生協食堂の新型コロナウイルス対策の話題を取り上げたばかりであるが、けっきょく、生協食堂・全店舗は2020年4月19日(日)から5月6日(水)まで休業することとなった。【画像下】
 なお、生協の文書では「学生のみなさまの大学構内への立ち入りが禁止されました」となっているが、これは、岡大の活動制限指針のレベル4の措置であり、4月17日時点では、立ち入り禁止ではなくレベル3の登校禁止になっている。私の理解するところによれば、登校禁止というのは授業や勉学のために大学施設内に立ち入ることが禁止されるという意味であって、例えば、学裏(津島キャンパス北側)の居住者が岡山駅方面に移動する時に岡大構内を通過することは禁止されておらず、また、健康増進活動の一環として岡大構内でウォーキング、ジョギングすることも禁止対象にはなっていないものと思われる。いっぽうレベル4の立入禁止となれば、いかなる入構も禁じられることになる。もっとも、岡大の敷地が旧・日本陸軍の敷地であった時代でも福居地区の住民が大八車で陸軍敷地内を通行することは認められていたというし、立入禁止措置を厳密に適用すると、岡大の敷地に含まれている岡大・南北通りを岡電バスが通ることもできなくなるはずで、完全な立入禁止措置は難しいのではないかと思われる。

2020年4月18日(土)



【小さな話題】外出自粛と健康増進活動

 昨日も取り上げたように、政府は、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」について、5月6日までの期間、対象地域を全国に拡大することを正式に決めた。

 これを受けて4月17日、岡山県からも県緊急事態措置の概要が発出された。その中には以下のような外出自粛要請が含まれていた【改行、連番など一部改変】

(1)外出自粛要請(特措法第45条第1項)
  1. 県民に対し、医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤、屋外での運動や散歩など生活の維持に必要なもの等を除き、原則として居宅から外出しないことを要請
  2. 特に、大型連休期間中においては、都道府県をまたいだ不要不急の移動を自粛することを要請
  3. 県民に対し、密閉・密集・密接のいずれかに該当する場を避けるとともに、特に「3つの密」が重なる場所、例えば、繁華街の接待を伴う飲食店等への出入りは、年齢等を問わず、絶対に行わないことを要請

 この内容を見て思ったが、私のように隠居生活を続けている者にとっては、上記1.は、別段要請されるまでもなく、普段の生活そのものである。

 また上記3.に関しても、そもそも「繁華街の接待を伴う飲食店等」などは行ったことがないし、行きたいとも思わない。そう言えば、4月16日放送の「ニンゲン観察! モニタリング」という番組の中で、超一流俳優の阿部寛さんが正体を隠して(←実際は殆どバレバレ)メイド喫茶に潜入するというような企画があった。阿部寛さんは撮影終了後に「【メイド喫茶は】来てくれた人を幸せにしようという気持ちがあるから、嫌なことがあって仕事とかで疲れている人がここに来て、この空間にいるだけでそういうのが全部すっ飛ぶというのが分かりましたね」というように感想を語っておられたが、確かに、メイド喫茶で励まされている人がいる限り、こういうビジネスは成り立つのかもしれないとは思った。もっとも、私なんぞは子どもの頃から、御世辞を言われたり、へつらったり、おだてられたりするのが大嫌いで、仮に私が落ち込んだ時に、メイドさんや太鼓持ちがいくら全身全霊で私の気持ちを変えようとしてくれたところで、かえってそのわざとらしさに耐えきれなくなりその場から飛び出してしまうのではないかと思われる。あと、私はお酒を一切飲まない主義なので、当然、アルコール類を提供するお店を利用する機会は全く無いし、誘われてもすべてお断りすることにしている。

 ということで、上記1.は普段の生活そのもの、上記3.は私には全く該当せずということになるが、残る上記2.の「都道府県をまたいだ不要不急の移動を自粛する」というのは、妻の実家に帰省したり、孫たちに会いに行くことができなくなったりするという点で、私にとっては直接影響が及ぶ措置となる。しかし、こればかりは自粛せざるを得ないだろう。

 ところで私が気になるのが、植物園や庭園施設などの休園である。今回の措置を受けて、岡山後楽園は、4月20日から5月6日までの休園を決めたが、私がほぼ毎日訪れている半田山植物園まで休園にされてしまうと、私の健康増進活動自体が大きく制限されることになってしまう。4月11日の日記でも述べたように、感染の拡大防止は大切だが、そのいっぽうで、健康の維持・増進のためには日々の運動は欠かせない。また、精神的な健康を保つためにも、屋外で自然にふれあう必要があるように思う。これらの施設は、一定の感染防止策を講じた上で、むしろ開放したほうが、重症化リスクを下げる上で有効ではないかと思われる。

 最近視た民放番組で、外出自粛要請にもかかわらず、首都圏の公園でボールで遊ぶ家族連れが散見されるという現象を批判的に取り上げていたが、これらは、一定の感染防止策を講じた上であればむしろ健康増進、免疫力強化に有効となるはずである。もちろん、感染が爆発的に拡大していく中にあっては、まずは他者と接しないことが第一ではあるが、中期的に見れば、外出自粛は集団免疫の獲得ではないゆえ、長期間にわたって自宅などにとどまってひ弱な人間ばかりになってしまうと、感染拡大はいったん収まっても、新たな感染者が一人出るだけで、第2波、第3波、...という形でぶり返し、長期間にわたって収束しない恐れがある。