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岡大・生協食堂では3月中旬から、サラダバー中止、ラップフィルム使用といった新型コロナウイルス対策がとられてきたが、4月中旬よりさらに以下のような対策が追加された。
[※追記]上記のような対策がとられたばかりであるが、緊急事態宣言の対象地域に岡山県が含まれたことを受け、けっきょく、生協食堂・全店舗は2020年4月19日(日)から5月6日(水)まで休業することとなった。 |
【小さな話題】当たり前の景色の価値 各種報道によれば、政府は16日、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく「緊急事態宣言」について、5月6日までの期間、対象地域を全国に拡大することを正式に決めた。 岡山の感染確認者は、4月16日時点で17人にとどまっており、小学校の下校風景なども普通に見られていたが、対象地域に岡山県が含まれたことによって、今後、さまざまな形で生活に影響が及ぶ見込みとなってきた。 4月上旬になってからの変化として、まず、半田山植物園の窓口が透明シートで覆われたこと、近くのディスカウントスーパーで、買い物客とレジとの間が透明のアクリル板で仕切られたことなどが挙げられる。 岡大の生協食堂では、上掲の写真に示したように様々な感染防止策がとられている。食堂内ではこれまで、賑やかな談笑風景や、勉学風景も見られていたのだが、4月上旬になってから「できるだけ喋らない」、「食事を終えたら速やかに退場」が推奨されるようになった。これまで生協食堂を利用することが多かったが、昼食は自宅でもとることができるので、生協利用は「不要不急」に相当する。緊急事態宣言に基づき外出自粛が要請されるようになった時は、自宅に籠もるほかはなさそうだ。 もともと人混みが嫌いなこともあって、街中でどういう変化が起こっているのかは不明だが、近隣をウォーキングしていると、明らかに車の数が減っているように見えた。 ほんらい、この時期の岡大構内は多くの学生で賑わっているはずだが、最近は、年末年始か、夏期一斉休業の時期と変わらない程度にひっそりしている。 見た目では気づきにくいが、新型コロナ以外の急病や交通事故などで重篤になった時、果たして、救急病院で受け入れてくれるのかどうかという不安もある。岡山では未だ大丈夫だが、東京などでは救急車を呼んでも搬送先が決まらずたらい回しをされることがあると聞いている。 大震災のあと、ふだんの当たり前の日常がいかに大切なのかをうたった詩を目にしたことがある。今回のコロナは、建物の損壊は無いものの、人々の動きは明らかに異常である。殆どの人がマスクで顔を覆い、できるだけ距離を隔ててすれ違おうとしている。 これまでに起こった大震災やいくつかの水害の時は、私の住んでいる場所からは離れていたため、テレビ等の映像から見聞きするだけでいまひとつ実感できないところがあったが、今回は目前の変化となって現れた。もし、自分が感染してしまったら日常そのものが失われてしまうのだからさらに恐ろしい。翌朝起きた時に肺に痛みがあったり味覚・嗅覚に異常が出たらどうしようかと不安を抱えながら床につき、実際には何の異常も無しに起床できることでホッとするという毎日が続いている。 |