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7月8日の日記で、薬師丸ひろ子主演の映画に関連して漫画『翔んだカップル』の話題を取り上げた、リンク先では「私自身がこの連載を読んでいたのは最初の1年程度であり、その後の展開や結末は、今回、ウィキペディアや関連記事を閲覧して初めて知った。」と記したところであったが、その後書庫を整理していたところ、単行本の第1巻のほか、第1ステージの最終話にあたる第15巻を購入していたことが判明した。作者にはまことに申し訳ないが、第15巻の結末は私の記憶に残るほど感動的ではなかったようであった。もっとも、現実世界での人間関係というのはそういうものかもしれない。というか、7月8日の日記にも書いたように、対人関係に振り回される人生はフィクションだけで十分。現実世界でしっかりと足を踏み締めて前に進んで行くためには、可能な限り、他者に影響されず、他者に頼らない、という生き方を続けていくことが望ましいというのが私の人生観(←要介護となれば頼らざるを得ないところも出てくるが)。
ちなみに、私が学生・大学院生の頃に読んでいた漫画の中では、 |
【連載】サイエンスZERO「“withコロナ時代”に いまこそ知りたいウイルスの正体」(4)ウイルスが生態系のバランス調整に果たす役割 昨日に続いて、 ●“withコロナ時代”に いまこそ知りたいウイルスの正体 の感想と考察。 番組の終わりのところでは、ウイルスの認識が大きく変わっているという話題が取り上げられていた。これまでは病気を起こすウイルスの研究が主体であったが、最近のゲノム解析の進展により、2015年に見つかったウイルス候補の数は4225種類であったが2020年にはなんと86万5000種類に急増しているという。病気を引き起こすウイルスはきわめて少数であり、ありとあらゆる地球環境の中でウイルスは存在しているという。ここからネオウイルス学という新たな学問分野が確立しつつあるという。その分野では、ウイルスが今後及ぼすかもしれない脅威についての研究のほか、ウイルスが我々の進化や生態系に及ぼす役割、なぜ我々がウイルスと共生しているのかといった根本的な問題についての研究も行われているという。 具体的な例として挙げられていたのは、赤潮と、オオバコアブラムシであった。 赤潮は大量のプランクトンの発生によって起こるが、プランクトンがヘテロシグマアカシオウイルスに感染すると核がぺちゃんこになり、プランクトンは分解されて赤潮は消滅するという(長崎慶三先生の論文参照)。 もう1つのオオバコアブラムシは通常は羽根が無いが、オオバコアブラムシデンソウウイルスに感染すると羽根が生えるという可能性が指摘されているという。アブラムシが密になればなるほど感染する個体が増えるので、羽根が生えて別の場所に飛んでいけば結果的に密が解消される。 これらのアナロジーとして、新型コロナウイルスも人間の密を解消する効果をもたらしているかもしれないという可能性も示唆された。 先日視聴した「タモリ×山中伸弥 人体 VS ウイルス〜驚異の免疫ネットワーク〜」では、ウイルスの関与により、受精、胎盤形成、長期記憶などのしくみが作られたという進化上の役割が紹介されていたが、今回の番組では、海の物質循環に果たす役割、生態系のバランス調整に果たす役割などが分かりやすく紹介された。 さて、7月24日〜7月25日の直近の集計によれば、日本国内で新型コロナウイルスへの感染が確認された人は2万9740人、死者は994人(クルーズ船乗船者を含めると1007人)になっているという。また世界全体で感染が確認された人は、日本時間の25日午前3時の時点で1558万8913人、亡くなった人は63万4954人に上っているという。短期的には「密を避ける努力」とワクチン開発への期待にかけるほかはないが、このウイルスの特性からみて、地球上から撲滅することはまず困難と思わざるを得ない。いつの時代か分からないが、いまある「ちょっとした風邪」の多くも、かつては致死率の高いウイルスとして出現しその後弱毒化した可能性があるという。今回のウイルスもそうした弱毒化に期待しつつ、免疫系の暴走などによる重症化を防ぐ治療法の開発によって収束(←もはや「終息」はありえない)していくものと思われる。 |