じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 2020年07月のウォーキング総括。2020年7月は、総歩数255972歩、1日あたり8257歩となり、前月6月の1日あたり8154歩を上回った。
 グラフはいつもの通り、毎日の歩数を少ない順に左から並べたもの。左端の落ち込みは、その月に何らかの事情で歩数が少なかった日があることを示す。右端はその月に最も多く歩いた日の歩数。グラフが水平であればあるほど、日々の歩数がほぼ安定していたことを意味する。
 今年は梅雨明けが遅くなり、雨の中でのウォーキングを余儀なくされたこともあったが、可能な限り1日あたり8000歩以上を目ざした。じっさい、7月中に8000歩以上を達成できなかった日は3回のみであった(6月は9回、5月は8回)。グラフ中で矢印で示したように、7月は、8000歩スレスレのところでフラットになっている。これは、ウォーキングから戻った時点で8000歩に満たなかった場合に、さらに近隣を一周するなどして何とか8000歩以上となるように頑張ったためであった。
 なお、7月の半田山植物園入園回数は27回であり、これは休園日以外には100%入場したことを示す。1月1日からの合計回数は141回であった。

2020年8月1日(土)



【連載】新型コロナ感染拡大と「感染7段階モデル」(4)抗体陽性者の把握が重要

 昨日の日記で、7月31日の新型コロナウイルスの新規感染者数(陽性確認者数)が全国で1580人となったと記したが、8月1日にも1536人と報告された。東京都の感染者数は472人で日々最多記録を更新している。
 注意しなければならないのは、大阪195人、愛知181人、福岡121人、千葉73人、埼玉74人、沖縄と神奈川が58人というように、全国各地で加速度的に増加が見られることである。東京の人口は1394万人、沖縄県は145万人であるから、沖縄での新規感染者数58人は、東京と同じ人口であったとすると557.6人になる。東京だけで感染が拡大しているわけではない。

 さて、当該記事の3ページ目では、「第2波が来たら日本は脆弱だという見方も根強くあります。」という問いに対しては、
抗体検査を行ったところ、ロンドンで16.7%、ニューヨークは12.3%、東京が0.1%だった。これをインフルエンザと同じような感染症モデルで考えると、東京では感染防止は完璧だったが、抗体を持つ人が少ないので、次に防御に失敗したら多くの死者が出る、という解釈になる。このような解釈には、強い疑義を持つ必要がある。

日本は強力なロックダウンを実施しておらず、新型コロナに暴露した人が欧米より極端に少ないとは考えにくい。むしろ先に述べた「これまで多くの人が新型コロナにすでに感染しているが、自然免疫でほとんどの人が治っている」という仮説に立って、抗体ができる前に治っているので、抗体陽性者が少ないと考えるほうが自然であろう。

この仮説を用いれば、無症状のPCR陽性者が数多く発生している現状の説明もできる。第2波が来ても、自然免疫の強さは日本人にとって強い助けとなり、再び欧米より被害が軽くなるという考え方が成り立つ。
と回答されていた。

 このように、記事では第2波が来ても、日本人は自然免疫力が強いので被害は軽いと予想されている。この記事が掲載されたのは、2020年7月17日であり、冒頭にも述べたように、8月2日時点では、少なくとも数字の増減だけからみて「第2波」が猛威をふるっていることは間違い無い。但しそれが、ウイルスが変異して「第2波」となったのか、日本人の自然免疫力が低下して、形式上「第2波」となったのか、あるいは、単に検査件数を増やした結果(もともと感染者は多かったが、検査を抑制したために見かけ上少なかった)なのか、事態を見極める必要がある。

 なお、素人の私にはよく分からないところがあるが、高橋泰教授が登場されている別の記事(7月27日付け)によると、PCR検査では「感染7段階モデル」のステージ2「感染したが自然免疫で対応する」というレベルでも陽性になるらしい。なので、7月下旬からの感染者拡大の中には、このステージ2の若者が多数含まれている可能性がある。こういう人たちが陰性となった段階で抗体検査に協力してもらうようなしくみを作れば、この仮説は検証できるはずである。なお仮説が正しかった場合、いまの陽性者の大多数は軽症で終わるが、獲得免疫が形成されていないので、何度も感染する可能性があるはずだ。

 7月30日の日記にも述べたように、「感染7段階モデル」の枠組み自体は、新型コロナ感染症の重症化の特徴を整理しただけであって、特に驚くにはあたらないし、反論を唱える研究者もいないのではないかと思われる。問題は、モデルで想定されている数値、とりわけ暴露率や抗体率、そこから想定される「自然免疫レベルでの治癒率」などが妥当であるかどうかという点にある。これを検証するためには、とにかくデータを集める必要がある。それに基づいて、感染対策についての有効かつ建設的な議論を進めてもらいたいところだ。


 次回に続く。