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ウマノスズクサ生息地で、ジャコウアゲハの卵(写真上の矢印)、イモムシ、成虫を同時に見た。リンク先によれば、ジャコウアゲハは春から夏にかけてで、3-4回発生するという。食欲旺盛でウマノスズクサの葉を食べ尽くしてしまいそうな勢い。どうせなら一緒に巻き付いている迷惑雑草ヘクソカズラを食べてくれればいいのだが【←ジャコウアゲハの遺伝子を組み換えて、食草としてヘクソカズラだけを食べる新ジャコウアゲハを作ればよいかもしれないが、遺伝子操作はリスクが多すぎるか】。 |
【連載】新型コロナ感染拡大と「感染7段階モデル」(6)「感染しにくい」から分離された「重症化しにくい」の可能性 昨日の日記で指摘したように、「感染しにくい」ことと「重症化しにくい」ことは分けて考える必要がある。人口が同じ規模のA国で1万人、B国で1000人の感染者が確認された場合は、「B国のほうが感染しにくい」と言える。いっぽう、A国とB国の感染者数がそれぞれ1万人であるが、重症者の数がA国で100人、B国で10人であった場合は、「両国では感染しやすさは同じだが、B国のほうが重症化しにくい」となる。 ここで、何をもって「重症」と見なすのか、留意する必要がある。死亡率は1つの指標であるが、それだけではないだろう。孫引きになるが、こちらの情報によると、新型コロナウイルスは急性期を過ぎればメデタシメデタシというわけではない可能性があるという。具体的には、
このほか超過死亡者数の推移にも留意する必要がある。新型コロナウイルスが原因で死亡しても、検査が行われていなければ「肺炎」とか基礎疾患起因の病名が死因とされる場合もありうるからだ。但し、今回のように、外出自粛とか、徹底した感染予防策がとられている中では、交通事故死亡者や他の感染症による死者の数は減少する場合がありトータルではむしろ死亡者が減る可能性がある。じっさい、こちらの記事(7月31日付け)によると、1月から4月の超過死亡者数は、5都県で最大138人発生したと推定されているというが、この数は4月末時点での新型コロナ死亡者数約400人を下回っているという。欧米では新型コロナの感染拡大後、超過死亡が多数確認されたが、厚労省研究班代表の鈴木基・国立感染症研究所感染症疫学センター長は「(欧米ほどの)大きな超過死亡はないのではないか」と指摘しているという。 さて、そうした問題があることをふまえつつ本題に戻るが、当該記事の4ページ目では、日本の死者数が欧米の100分の1であることについては、3つの要因の差による仮説が示されていた【長谷川による要約・改変あり】
次に1.の高齢者の暴露率の違いであるが、日本の高齢者施設ではスタッフさんたちの並々ならぬ努力により、厳重な感染防止対策がとらえていたことは確かであると思う。但し、すべての高齢者が施設に入居しているわけではない。在宅の高齢者は、買い物や通院などでそれなりに「暴露」されており、欧米に比べて暴露率が低い状態に保たれているかどうかは何とも言えない。 残る3.の可能性であるが、「欧米人に比べて血栓ができにくい。サイトカイン・ストームが起きても、日本のほうが重症化する可能性は低い。」というのは、仮にそれを示すデータがあったとしても、単なる事実の記述であって、それだけでは事実の説明には結びつかない。要するに、「なぜ血栓ができにくいのか」、「なぜサイトカイン・ストームが起きても重症化する可能性が低いのか」を生理学的に説明する必要がある。また、また日本人に「血栓ができにくい」とか「サイトカイン・ストームが起きても重症化しにくい」という傾向が見られたとしても、それがすべての日本人にあてはまるのか、あるいはそうではなくて、ある体質の人のみにあてはまり、そういう体質の日本人が多数を占めているためにデータとしてそういう傾向が見られるのかを精査する必要がある。素朴に考えて、「私は日本人だから安全だ」とは考えにくい。「こういう体質の人は重症化しにくいことが証明されている。日本人にはそれにあてはまる体質の人が多いので、私自身もその体質である確率が高いから、確率的に見ていくぶん安全だ」程度にとらえるべきであろう。 次回に続く。 |