じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 8月11日は、西日本から北日本の広い地域で危険な暑さとなり、群馬県の伊勢崎市と桐生市では最高気温40.5℃を記録した。
 伊勢崎市のスゴいところは、単に最高気温が40℃を超えたところにあるのではない。左の表の通り、
  • 午前07時から真夜中24時までずっと30℃以上
  • 午前11時から19時までずっと38℃以上
  • 13時から18時までずっと38℃以上
  • この日の平均気温(毎時の気温の平均値)は33.5℃
などとなっていた。
 なお、最高気温の歴代1位は埼玉県熊谷市で2018年7月23日に記録した41.1℃であるが、この日のデータを見ると、気温が30℃以上となった時間帯は午前8時から22時までの約14時間であり、今回の伊勢崎の約17時間よりは短かった事がわかる(平均気温は今回の伊勢崎と同じ33.5℃)。

2020年8月11日(火)



【小さな話題】最近視た映画2本「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」「日本沈没」

 テレビで放送されていた映画2本の感想。ネタバレ満載。(他の方の参考になりそうな内容は殆どありません)。
  • 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?

     8月7日、日テレ系の金曜ロードSHOW!で放送されていた。

     事前にウィキペディアでチェックしたところ、ストーリーテラーがタモリさんと書かれてあったのでどこでお声が聞こえてくるのかと思ったが、どうやらタモリさんご出演の作品はテレビドラマ版であって、私が視たのは2017年公開のアニメ版であったようだ。

     8月6日の日記で、チコちゃんに叱られる!「なんで年をとるとアイドルの顔の区別がつかなくなる?」という話題を取り上げたことがあったが、私の場合、アニメ作品の登場人物の区別はさらに苦手である。今回のアニメでは、島田典道(しまだ のりみち)と安曇祐介(あずみ ゆうすけ)の区別に苦労した。

     ま、なんと言うべきか、私のような者が視ても心がときめくような内容ではなかった。あまりにも世代が違いすぎていて、例えば、プールでの競争で賭けをする時に、「オレが勝ったらワンピース」、「オレが買ったらなずなにコクレ」などと言っていたが、「ワンピース」とか「コクレ」というのは私にとっては外国語であって何の意味だかサッパリ分からなかった。

     登場人物は中学1年生の設定であったというが、私自身が中学生だった頃と比べるとやけに大人っぽい。アニメということで、中1だと言われればそうも見えるが、同じ画像を高3だと言ってみせられればそれでも不自然はない。

     映像の美しさは抜群でありその点では感動的であったが、中1の男女の人間関係というのはもっと流動的なものであり、例えば、女の子が転校したからといってそれで離ればなれになるものでもないし、高校、大学と進む中で新たな展開もありうるので、ストーリーがAであってもBであっても、最後はなるようにしかならないと思ってしまう【そう言えば、 複線径路・等至性モデル(TEM)の研究はどう発展しているのだろうか】。やはり、私のようなタイプが観るべき映画ではなかったようだ。

  • 日本沈没

     8月10日、NHKのBSシネマで放送されていた。

     この映画は小松左京の原作をもとに1973年と2006年の2本の映画が製作されているそうだが、今回放送されたのは1973年のほうであった。

     1973年と言えば私が大学の3回生の頃であり、当時、映画作品ばかりでなく「日本沈没」自体が流行語として話題になったと記憶しているが、私は特に興味がなく、映画館に足を運ぶこともなかった。

     今回初めて最初から最後まで観たが、冒頭から非常に気になったのが、談笑中、公式の会議中などあらゆる場で頻繁に登場する喫煙シーンであった。建物内全面禁煙が当たり前となっている現在から見れば信じられないことだが、当時は確かに、所構わず喫煙する行為が横行していたことは間違い無い。じっさい、大学では、右手にチョーク、左手に火の付いた紙巻きタバコを持ったまま講義をしている先生がおられたし(一度間違えて、チョークを銜えようとして大笑いになったことがあった)、受講席には安っぽいアルミ製の灰皿が至るところに置かれていて、机の上には灰が散乱していた。また、私自身は一切喫煙しなかったが、パチンコ屋や雀荘は煙が充満しており、非喫煙者の私も相当の受動喫煙被害を受けていた。

     このほか、車の形や、一般人の服装、通勤風景などが描かれていたが、当時の風俗・世相が反映されていて懐かしく思われた。

     映画を観る前は、「どうせ映画なんだから最後は奇蹟が起こって全面沈没は回避され、新たな陸地が隆起してメデタシメデタシ」になるのだろうと考えていたが、実際はそうではなかった。となると、当時これを観た人たち、あるいは今回初めてこれを観た新たな世代の人たちはどういう感想を持つのだろうと思った。といっても、パニック映画というのはこれでよいのかもしれない。「映画では日本は沈没してしまったが、現実の私たちは平和な世界に生きることができて幸せだなあ」と感じればそれでよいとも言えるが、新型コロナウイルスでこの先どうなることやら。

     ウィキペディアにも記されているように、日本列島の形は時代によって大きく変化している。現在の形が永遠に続くはずがなく、いずれ水没したり隆起したりすることは大いにありうると思う。そういう変化が短期間にパニック的に起こるかどうかは何とも言えない。もっとも今の科学技術からすれば、陸地が水没しても、メガフロートの技術を使えば、日本人全員の居住空間、水耕栽培用地、魚の養殖などを確保することで、海外への移住をしなくても日本国自体は何とか維持できるように思う【←この技術は、むしろ、地球温暖化で水没の危機にさらされている南太平洋などの島々ですぐに活かすべきかと思う】