Copyright(C)長谷川芳典 |
ケヤキの落葉が盛んになっている。写真は岡大・東西通りの歩道上の落葉だが、なぜかマスクも落ちていた。おそらくポケットから気づかないうちに落とされたものと思われるが、不衛生極まりない使用中のマスクはしっかり管理してもらいたいものだ。 |
【連載】新型コロナ 全論文解読 〜AIで迫るいま知りたいこと〜(3)収束はいつ? 決定打は? 昨日に続いて、11月8日に放送された、 新型コロナ 全論文解読 〜AIで迫るいま知りたいこと〜 という特集番組についての感想と考察。番組では続いて、 ●【新型コロナの】収束はいつ? 決定打は? という話題が取り上げられた。その時期については著名な研究者のあいだでも意見が分かれており、ワクチン、抗体医薬、抗体ウイルス薬などの開発成功により2021年〜2022年に収束すると予想する研究者が大半であるいっぽう、2023年以降、あるいは収束しないと考えている研究者もわずかながらおられるようである。 早めに収束すると考えている方を含めて、大方の研究者は「季節性ウイルスとして残る」という見方をしているようである。ちなみに、「冬風邪」の原因となる季節性コロナウィルスは4種類あるが、いずれも駆逐できずに人間と共存している。また、有効なワクチンが開発できたとしても、ウイルスの変異によって効かなくなる恐れもある。 では、有効な治療薬はあるのか? 番組では、トランプ大統領が使用したという「抗体医薬」に言及があった。アメリカでは臨床試験の最終段階にあるという。原理的に見ても有効性は大いに期待できるところであるが、その性質上、造るには時間とお金がかかり、一般庶民にまで行き渡る可能性は少ないように思われた。トランプ氏を含めて、アメリカの富裕層は抗体医薬があれば十分と考えているかもしれないが、それだけでは世界の人々を救うことはできない。 このほか、現行のインフルエンザワクチンの予防接種が新型コロナにも効くかどうかという話題も取り上げられていた。これについては、ゲストの先生方の間でも、あまり期待しない方がいいという意見と、 ●ワクチンを打つと、どのウイルスでもどの病原体でも働く広い免疫(自然免疫)が強くなる と主張される意見が出されていた。 けっきょくのところ、現段階では他力に委ねるのではなく、あくまで自分自身で感染防止につとめ、自然免疫力が低下しないように、日々、健康管理に努めるということが最良の手段ということになりそうである。 不定期ながら次回に続く。 |