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このところの冷え込みで、皇帝ダリアの花が各所で見頃となっている。いっとき、奇抜な色の園芸種が流行したこともあったが、最近は、もともとあったピンク色の普通種ばかりに戻ってきたように思われる。 |
【連載】新型コロナ 全論文解読 〜AIで迫るいま知りたいこと〜(4)ACE2を経由した体の各所への感染 昨日に続いて、11月8日に放送された、 新型コロナ 全論文解読 〜AIで迫るいま知りたいこと〜 という特集番組についての感想と考察。番組では続いて、 ●風邪とは大違い。新型コロナの「真の脅威」とは何か。 という衝撃的な話題が取り上げられた。 新型コロナウイルスに感染しても、多くの人は無症状、あるいは軽症で完治すると思われているが、そのいっぽう、頭痛、倦怠感、高熱といった症状ばかりでなく、体のあちこち、100カ所を超えるところに異状が生じたり、その後遺症に苦しんでいる人たちがおられるという。これは普通の風邪とは大違いであり、警戒を要する。 番組によれば、そうした各所に生じる異常の原因は、新型コロナウイルスがACE2という突起にくっついて細胞内に侵入するためであると考えられているようだ。ACE2は体の各所にあるため、どこから新型コロナウイルスが侵入したのかによって、人それぞれで症状が変わってくる。 番組で特に注目したのは、脳の脈絡叢(みゃくらくそう)からの侵入で、「ブレインフォグ(脳の霧)」と呼ばれる症状を引き起こす。このことで脳に霧がかかったような状態や、記憶力、思考力、集中力などの低下が生じるという。 これらに加えて、この連載でも何度か言及したように、新型コロナはサイトカインなど免疫系の異状を引き起こす。なお、自己免疫疾患は女性がかかりやすく、後遺症が長く続く患者の8割は女性で、平均年齢は44歳と比較的若い。 新型コロナウイルスは、当初は「新型肺炎」と呼ばれたこともあったが、以上のように、肺炎以外にもさまざまな症状に気をつける必要があると指摘されていた。 ということで、私自身はこれまで、新型コロナウイルスの重症化リスクは主としてサイトカインにあると理解していたが、今回の番組を通じて、からだの各所への直接感染も重大なリスクになりうるという点を新たに理解することができた。 不定期ながら次回に続く。 |