【連載】「新型コロナ感染7段階モデル」で第3波に備える(2)
昨日に続いて、11月12日配信の、
新型コロナ「7段階モデル」で今冬の流行を予測(大崎明子 : 東洋経済 解説部コラムニスト)
についての感想と考察。
その前に、新型コロナの最新の感染状況であるが、
- 【国内感染】18日 2201人感染確認 過去最多に(午後11時50分)
18日はこれまでに全国で2201人の感染が発表されており、1日の発表としては初めて2000人を超えて、過去最多となった。死者は14人。累計の感染確認者は12万4256人、死者は1947人。
- 新型コロナ 世界の感染者5591万人 死者134万人(19日午前3時)
アメリカ、ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによると、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の19日午前3時の時点で、世界全体で5591万7685人。死者は134万3790人。感染者は多い順に、▼アメリカが1140万796人、▼インドが891万2907人、▼ブラジルが591万1758人、▼フランスが208万7466人、▼ロシアが197万5629人です。死者は多い順に、▼アメリカが24万9187人、▼ブラジルが16万6699人、▼インドが13万993人、▼メキシコが9万9026人、▼イギリスが5万3368人。
というように、過去最悪レベルが続いている。
さて、高橋泰先生の記事に戻るが、記事の3頁目では、すでに紹介されている7段階モデルの概要が復習されていた。但し、昨日も引用させていただいたように、血管が傷んでいると重症化しやすい点が強調されていた。
記事の4頁目では、7段階モデルVer.2の主な変更点が紹介されていた。
- 5月のシミュレーション時点では国民の約3割が暴露経験を持つと推計していたが、現時点では50%を大きく超えて、集団免疫ができる値になっている可能性も低くない。
- ステージ4〜5のところに、後遺症の出現を加えた。この後遺症の話題は、このWeb日記でも11月14日に取り上げたところであった。
記事の5頁目では、欧米に比べて日本人が重症化しにくい点について、「高齢者施設での感染対策」、「日本人は欧米人よりもコロナウイルスに接する機会が多く自然免疫による感作が働く」、「日本人は欧米に比べると血液が固まりにくいこと」という点が挙げられていた。これらの指摘は従来と変わらないが、今回の第3波でも、日本人特有の防波堤が第1波、第2波と同様に機能するかどうかは、はなはだ心もとないところがある。
5頁目では、もう1つ、ウイルスの変異についても取り上げられていた。これまで、欧州での感染再拡大は、3〜4月時に多くの人が獲得した抗体が陰性になったためと推測されていたが、今年6月にスペインで発生した変異株の出現による可能性もあり要注意だとされている。このあたりは、いま日本で急激に増加しているウイルスのタイプを調べれば分かるはずだと思うのだが、どうなっているのだろうか?
不定期ながら次回に続く。
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