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日曜日の夕食時にテレビの電源を入れたところ、L字型画面で、岡山県内の新たな感染確認者数が38人となり、1日の確認数としては過去最多を更新したというテロップが流れていた。岡山県内の新型コロナ関連ニュースでL字型画面が現れたのは、私の視ている限りではこれが初めてとなる。 なおローカルニュースによれば、38人の内訳は倉敷市で27人、岡山市で9人、高梁市の2人となっていて、倉敷市の27人のうち14人は倉敷市内のカラオケでのクラスターによるものであり、岡山市の9人のうち7人は訪問看護事業所のクラスターによるものであるということで、まだまだ何とか抑え込めそうな気もする。もっとも火曜日以降は最低気温0℃から2℃の真冬の寒さが続くと予報されており、こうした気象条件が感染拡大(じっさいには、今まで無症状のまま自己免疫でウイルスを撃退していた人たちが発症する確率の増大?)にどう影響するのか、気になるところである。 |
【連載】#チコちゃんに叱られる!「なんでかつお節は踊るの?」と小学校の理科研究 12月11日に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。 本日は、
番組によれば、正解は、 ●小学6年生が解明 水分の吸収と蒸発を繰り返しているから と説明された。番組によれば、これまでかつお節がなぜ踊るのかという謎は学者たちの研究テーマになることはなかったが、2012年、当時小学6年生の女の子が夏休みの自由研究で解明、第53回自然科学観察コンクールで特別賞を受賞したという。番組では、そのご本人(現在20歳?)が直接登場された。 この研究の概要はこちらで紹介されており、今回の番組で紹介された「かつお節がなぜ踊るのか調べる」という内容のほか、「かつお節以外に、どのような物に踊る現象がみられるのか調べる」というような観察・実験も含まれていた。興味深いのは、 紙類、ビニールでは踊る現象が見られなかった。木材では回数は少ないが、踊る現象が確認できた。さば節も、かつお節と同様に、激しく踊るのが見られた。するめは、ほとんど踊りが見られなかった。という結果であり、その理由として、 〈木材との変形の違い〉木材など植物の細胞は頑丈な「細胞壁」で包まれている。このため水分を含ませても変形しづらく、踊る現象も見られにくいのではないか。と考察されていた。カンナの削りカスとかつお節は見た目にはよく似ているが、踊るか踊らないかで区別できるのかもしれない。 小学6年生の頃と言えば、私も自由研究としてカビの研究というのをやったことがあるが、常温、冷蔵庫、冷凍室それぞれで3種類のカビを培養して、その生育状況を観察するというだけのものであり、上掲のかつお節の研究の足もとにも及ばないものであった。 ところで、リンク先にも記されているが、小学校の理科研究では研究報告の中で、「研究の動機」とか「感想」という項目が重視されるようである。いっぽう、科学論文、特に理系の論文で、動機や感想を述べる人はいない。要するに、科学論文の価値は、そのロジックや成果(「正確さ」、「広さ」、「深さ」など)がすべてであって、論文執筆者の動機とか感想はどうでもいいことなのである。その研究者がどうしても動機や感想を書きたい場合は、こういうWeb日記でつぶやくか、随筆集として別に刊行するほかはない。と、思うのだが、大学の卒業論文においても、いまだに小学校時代の「動機」や「感想」を引きずり、序論のところに研究の動機を書きたがる学生がいるようだ。もっとも、心理学の研究でもある流派、またいくつかの人文系の卒論においては、研究者自身がその問題にどう向かって行ったのかという姿勢が問われる場合もある。 |