【小さな話題】年末年始に観た映画・ドラマ
12月下旬から元日までのあいだに、テレビ(録画・再生を含む)で観た映画・ドラマについての簡単な感想。
- 【12月30日放送】ニュー・シネマ・パラダイス
1988年の映画だが、これまで観たことは一度も無かった。「今夜、ロマンス劇場で」にインスパイアーされているということで興味を持って観たが、恋愛ものというほどではないし、何かの奇跡が起こるわけでもなく、多少の類似性はあっても全く別の映画であるという印象を受けた。今回観たのはたぶん劇場版だと思われるが、完全版を観ることができれば、もう少し印象が変わった可能性がある。
- 【12月30日放送】忠臣蔵(1958年)
忠臣蔵の映画やドラマはいくつか観ているが、この映画は長谷川一夫、市川雷蔵、滝沢修、鶴田浩二、勝新太郎、京マチ子、山本富士子といった当時のトップスターが起用されておりその豪華メンバーに驚かされる。私が一番感動した忠臣蔵は三船敏郎主演の大忠臣蔵(1971年のドラマ)であり、一作品一感動主義という点から言えば、後から観た映画やドラマにはどうしても違和感が生じてしまう。1971年のドラマと比べると、浅野内匠頭が切腹に至るまでの経緯が詳しく描かれていた反面、討ち入り前日に浪士たちが家族に別れを告げる場面は大幅に縮小されていた。忠臣蔵の名場面の1つに内蔵助と垣見五郎兵衛が対峙するシーンがあるが、この1958年の映画のシーンはその中でも最もよく演じられていると評価されているようだ。
- 【12月20日放送】うつ病九段
将棋関連の映画としては、2年ほど前に映画「3月のライオン」を観たことがあったが、あの映画はとにかく喫煙シーンが多くそれだけでうんざりしてしまった。今回のドラマでは私が観た限りでは気になる喫煙シーンは一度も無く、本来のストーリーにのめり込むことができた。難点としては、奥さん役(囲碁のプロ棋士)が美人すぎてしまって【失礼】どうしても内田有紀さん本人に見えてしまうという違和感があった。あと、スポーツ選手が怪我を克服するような場合とは異なり、うつ病は、本人や家族の努力に比例して治るというものでもない。ストーリー展開のほうも「こういうふうにしたら治った」という努力のプロセスではなく、「うつ病にうまく付き合っていくなかで、結果として治った」というように描かざるを得ないところが、ドラマとしては難しいように感じた。
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