Copyright(C)長谷川芳典 |
1月7日の岡山は季節風が吹き荒れ、昼前には最大瞬間風速26.1メートルを記録した。写真では写りにくいが、いっとき激しく雪が舞った。 生協食堂前の駐輪場は閑散としており、開店時の利用者は数人以下の日が続いている。 |
【小さな話題】『八十日間世界一周』の映画と原作 昨日の日記で言及したように、1月8日の午後、1956年版の映画『八十日間世界一周がNHK-BSPで放送された【NHK-BSのタイトルは「八十日間世界一周」ではなく「80日間世界一周」となっていた】』。80デイズを観た直後であり、同じ原作の古典版とリメイク版を比較することができた。 1956年版は、以前にも観たことがあったが、今回はデジタル修正技術のおかげで、私が4歳の時に公開された古い映画であるとは思えないほどに画質が向上していた。 映画のストーリーはほぼ記憶通りであったが、冒頭で、タバコをくわえた男性がジュール・ベルヌの作品や科学技術の進歩について解説しているシーンは初めて観たような気がする。もしかすると民放で観た時にはカットされていたかもしれない。禁煙推進者の私としては、喫煙しながらの解説などはもってのほかという印象を受けるが、1956年当時はそういう悪習慣がまかり通っていたことは確かであろう。 ストーリーの中で興味深いのは、日本を描いたシーンである。 パスパルトゥーが鎌倉大仏の前を通る。そこにいた日本人男性はみなチョンマゲ、女性は髪を結って着物を着ていた。大仏の右隣には、なんと京都の平安神宮があった。神社境内の露店ではいろいろな食べ物が売られていたが、看板の文字は「鮮菜種々」、「江夢渡土」などと、訳の分からない漢字になっており、時代錯誤【1872年当時】や、中国文化との混同が顕著であった。 もっとも、この映画で描かれているスペイン、インド、香港、アメリカのいずれにおいても、ステレオタイプ、あるいは描写の誇張があり、日本のシーンだけが間違って描かれていたわけではなさそうだ。 昨日の日記で、「死ぬまでには、一度、原作、といっても日本語または英語翻訳版でもともとのルートや出来事を確認したいとは思っている。 」と書いたところであったが、その後、プロジェクト杉田玄白ライセンスで、日本語訳全文が無料公開されていることが分かった。ざっと目を通したところ、
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