じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 昨日に続いて、月と金星の写真。月齢は26.2。肉眼では月の近くにさそり座が見えていた。

 なお1月9日の平均気温はマイナス1.7℃となり、2日連続で氷点下の平均気温を記録した。

2021年1月10日(日)




【連載】#チコちゃんに叱られる!「なんで二酸化炭素が増えると温暖化するの?」

 昨日に続いて、1月8日に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。

 本日は、
  1. なんで門松の竹は斜めにカットされているの?
  2. なんでエビやカニはゆでると赤くなるの?
  3. なんで二酸化炭素が増えると温暖化するの?
という3つの話題うち、3番目について考察する。

 番組では、まず、温室効果ガス自体は必ずしも悪い働きをするだけではないという点が説明された。温室効果ガスは、宇宙に逃げていく熱をブロックする働きをしており、もしそれが無かったとすると、現在約15℃を保っている地球全体の平均気温はマイナス19℃まで下がってしまうという。なので、温室効果ガス自体は悪ではない。問題はそれが急激に増えていることにある。

 番組によれば、温室効果ガスの正体は、影響の大きい順に、
  1. 水蒸気
  2. 二酸化炭素
  3. メタン
  4. 亜酸化窒素
であるという。

 このうち4位の亜酸化窒素は、番組では畑などにまかれた肥料などから発生すると説明されていたが、リンク先によれば、亜酸化窒素自体は日本では医療などの目的以外に亜酸化窒素を製造・販売・所持・使用することが禁止されているという。化学肥料に含まれる窒素の一部が土壌中の微生物によって亜酸化窒素ガスに変化することが問題であるようだ。

 第3位のメタンは、水田、ゴミのほか、ウシのゲップからも発生するという。番組によると牛1頭が1日に出すメタンの量は300〜500リットルであり、少なく見積もっても世界全体で1年間に163兆リットルが排出されるというから驚きである。

 1位が水蒸気であることは以前にも聞いたことがあるが、番組では、二酸化炭素が増えて気温が上昇することが大気中の水蒸気を増やすという点で、元凶は二酸化炭素にあると説明された。

 番組でも宣伝されていた、

NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」「暴走する温暖化 “脱炭素”への挑戦」

については、まだ前半部分しか視ていないが、特に恐ろしいと思ったのは、融け出した永久凍土から未知のウイルスが出現していることだ。番組で紹介されていたモリウィルスは、生物の細胞に入ると12時間で1000倍に増殖するという。もちろん、未知のウイルスのすべての悪玉ではないと思われるが【こちらに関連記事あり】、その中にたった一種でも恐ろしいウイルスが含まれていれば、人類や地球上の諸生物にとって取り返しのつかない悲劇をもたらす可能性がある。

 最近の異常気象の原因がすべて地球温暖化に結びつけられるとは思わないが、仮に数百年以内に小氷期がやってくるとしても、やはり、10年後、20年後の地球環境は守らねばなるまい。