じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 教育学部構内の「謎の球体」。美術系の作品であることは確かだが、設置場所が移動しているのが謎となっている。以下は、数十メートル南の裸体像群の近くに置かれていた時の写真。

2021年1月28日(木)




【小さな話題】最近観た映画

 最近観た映画の感想。
  • 【1月23日、BS-TBS】『ゴールデン・チャイルド』(1986年、アメリカ)

     ストーリーそのものは単調なアクション映画であまり感動しなかったが、中国・チベットに5回、ネパールやインドヒマラヤに3回(うち1回は中国との国境越え)というチベット好きの立場から、チベットの風景や人物がどう描かれているのかに興味があり、録画再生で観た。少し前、映画『八十日間世界一周』で描かれていた日本の風景に時代錯誤や中国との混同があることに触れたが、今回の映画でも、チベットの描写はかなりいい加減であるように感じた。
    • ヒロインのキー・ナン(シャーロット・ルイス)はチベット人女性という設定になっているが、どう見てもチベット人の顔立ちではない。じっさい、リンク先によれば、母はアイルランド人、父はイラク人とチリ人のハーフとのこと。服装もチベット風ではなくインド人風になっていた。
    • 冒頭のゴンパの仏像や、石柱、天井、彫刻などはいずれもチベット風ではない。チベットの仏像はもっとカラフルに着色されており、柱は木製。壁には壁画が描かれている。ローソクも西洋の燭台風。
    ま、アメリカ人がいだいているチベットというのはこんなものかもしれない。

  • 【1月27日、NHK-BSP】『』(1963年、アメリカ)

     ヒッチコック監督の名作であるということは知っていたが、いままでちゃんと観たことがなかった。
     今回の作品はデジタル処理されているのか、60年前とは思えない高画質となっていて、また、英語の発音が平易で、この私でもかなり正確に聴き取れた。
     肝心のストーリーのほうだが、鳥の恐怖を描いたパニック映画としては傑作なのかもしれないが、私には何が何だかよく分からない結末であった。
     この映画を観たことで、群れで飛んでいる鳥を見ただけで恐怖を感じるという人がいるらしいが、私自身は全く恐怖を感じなかった。もちろん、カモメは他の海鳥の雛、時にはアザラシの赤ちゃんまで襲うという獰猛な鳥であるとは思うが、短時間で人間を死に追いやるほどの殺傷能力はない。木製の板やガラスを突き破るほどの破壊力もない。なので、フィクションとはいえ、あまりにも現実からかけ離れていて、馴染めなかった。ま、これは人それぞれの好みの問題だろう。

     現実社会において、鳥が人類を滅ぼすことがあるとすれば、鳥インフルエンザの変異かもしれない。鳥自身は感染しても軽症だが、人間にとっては致死的という変異が起これば、新型コロナウイルス以上に人間にとっての脅威となる。
     このほか、地球上の生物で鳥以上に怖いのは、蟻とスズメバチであろう。蟻については、だいぶ昔に『黒い絨毯』という映画を観たことがあった。