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「接写で楽しむ雑草の花」。今回はヒメオドリコソウ。ウィキペディアに、 しばしばホトケノザ(L. amplexicaule)とともに生えており、葉と花の色が似ているが、上部の葉の色づくこと、葉の先端が尖るほか上部の葉も葉柄を持つことで容易に見分けはつく。と記されているように、同じオドリコソウ属のホトケノザとはいくつかの点で異なる。写真右下にホトケノザの花の比較写真。 |
【連載】#チコちゃんに叱られる!「炭酸飲料のシュワシュワは水素イオン」「卒業証書を入れる丸筒のワニ柄」、「航空管制のウェイポイント」 4月2日に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。 なお、3月21日にも述べたように、最近になって、ウィキペディアの該当項目から放送リストが暫定削除され、非常に困惑している。とりあえず、履歴のファイルから、放送リストが掲載されていたファイルを保存したが、一日も早く、放送リストが復活されることを願う。 さて今回は、
このうち1番目のシュワシュワは口の中で発泡する炭酸ガスのせいだと思っていたが、正解は「水素イオンがチクチクするから」であった。炭酸飲料は、口の中に入る時点では、水と二酸化炭素から構成されているが、口の中に入ると酵素(←消化酵素?)の働きで二酸化炭素と水が結びつき、炭酸分子(H2CO3)が生成される。しかし、この分子は不安定で崩れやすく、重炭酸イオン(HCO3-)と水素イオン(H+)に分離する。その際の水素イオンが口の中にある痛みセンサーを刺激し、シュワシュワになるという。このことは1993年の論文、 Komai,M., & Bryant, B.P. (1993). Acetazolamide specifically inhibits lingual trigeminal nerve responses to carbon dioxide.Brain Research, 612, 122-129. で初めて明らかにされたという。番組ではその第一著者の駒井先生が解説をされた。 このことに関係するが、巷で宣伝されている「水素イオン水」をわざわざ購入しなくても、普通の炭酸飲料を飲むだけで水素イオンを摂取したことになるのではないかとふと思った。ま、どっちにしても、私自身は、水素イオン水やらアルカリイオン飲料の効能は全く信じていないが。 2.の卒業証書を入れる筒の柄はワニ柄であり、小林丸筒製作所【現在は閉鎖】の創業者・小林信雄さんが開発したものであるという。丸筒自体はもともと無地で、習字用具入れとして使われていたが、昭和20年、オシャレ感覚からワニ柄の丸筒を考案、卒業証書入れとして昭和30年代に全国の学校へ広まっていったという。なお、この情報は、番組スタッフがネット検索により、2014年3月13日の朝日新聞記事に基づいて得られたものであったようだ。但し、元記事ではワニ柄が「飽きの来ない柄」として考案されたのは1935年(昭和10年)頃と記されており、10年ほどズレている。 ちなみに、私自身が小学校を卒業したのは1965年(昭和40年)であったが、すでに丸筒は存在しており、他の賞状(絵画コンクールなど)とともにずっと丸筒に入れて保管している。 なお、岡大では何年か前から、卒業証書(正式には学士の学位記)は見開きブック式となっている。 最後の3.の「空には目印がないのに飛行機が迷わないのはなぜ?」という疑問については、GPSや地上の航空管制施設による誘導であると思っていたが、正解は「ウェイポイントのおかげ」と説明された。番組でもいくつか紹介されていたが、ウェイポイントの名前にはとてもユニークなものがある。こちらに、 「ウェイポイントの名称は、管制官とパイロットの間の音声通信で使用されることも多いため、『発音しやすいこと、聞き取りやすいこと、他と混同(誤解)しにくいこと』などが重要になります」と引用されているような理由から、ユニークな名称が多いようである。なお、番組では紹介されていなかったが、ウィキペディアによると、 かつてウェイポイントの文字数に関して制限はなかったが、現在はICAO(国際民間航空機関)の指針により航空保安無線施設等以外の場合はアルファベット5文字にすることになっている。そのためかつて奈良県上空にあった「YAMATO」ポイントが「YAMAT」に、東京国際空港南西の「SPENCER」ポイントが「SPENS」にされたり、成田国際空港南方の「ACCORDION」ポイントが「ORGAN」、同「COURSEWAY」ポイントが「COSMO」という違う名称になるなどの変更が世界的に順次行われた。【但し、現在は、YAMAT、SPENS、ORGANは廃止】この話題、以前、民放の雑学番組で聴いた記憶があるのだが、いつだったか思い出せない。 |