【小さな話題】3月下旬から4月上旬に観た映画
3月下旬から4月上旬に放送された映画の感想。
- 【3月21日 BSテレ東】『男はつらいよ お帰り 寅さん』
2019年12月27日に公開された日本映画。映画『男はつらいよ』シリーズ50周年記念作品であり通算第50作目。1997年11月22日に公開された『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』から22年後の作品であるが、主要なキャストは変わっていない。映画やドラマの中で同じ俳優がメイクを施したり声や振る舞いを変えて、若い頃から老いるまでの何十年間を演じるということは多々あるが、この映画では、俳優そのものが歳を取っており、町並みの景色とともに、ホンモノの歳月の流れが実感できた。
寅さんのシリーズはあくまでフィクションであるが、数十年前の回想場面は、現実に起こった記録映像と区別がつかないほどで、かつて本当にあったことのように見えた。いずれにせよ、数十年の経過はホンモノであり、寅さん以外のシリーズでこういう作品を創ることはまず不可能と思われる。
映画の内容自体は、諏訪満男とイズミ(及川泉)の再会を中心に構成されており、寅さんのエピソードが挿入されなくても十分に成り立つように思われたが、寅さんあってこその人の繋がりであることは間違いない。
寅さんの映画というと、特に古い映画ほど過剰な喫煙シーンにうんざりするところがあった【中には、医師がタバコをふかしながら赤ちゃんの診察をするという、今ではあり得ないシーンも】。今回は、私の観た限りでは、リリーが店内で喫煙するシーン、イズミが父親に会いに行った場面でイズミの母親が(礼子)が2回喫煙するシーンの合計3回にとどまっていた。これらの喫煙シーンが必須であったかどうかは議論のあるところだが、リリーや礼子が不健康でありニコチンという薬物依存から抜け出せない状態に陥っているという点は描かれていたように思う。
- 【3月24日 NHK-BSP】『ライムライト』
1952年公開のアメリカ映画で、アメリカでの最後の作品となったことで知られているが、私自身はこれまで観る機会がなかった。
チャップリン出演でこれまで観た作品はどれも感動。未視聴の残りの作品を観ることは老後の楽しみになりそうだ。
なお、ウィキペディアによれば、この映画にはチャップリンの次男のシドニー・チャップリンが出演していたが、親子で出演しているとは全く気づかなかった。
出演者の大半はすでに亡くなられているが、バレリーナを演じたクレア・ブルームは存命で、90歳を迎えている。
- 【4月2日 西日本テレビ】『ハウルの動く城』
何度か観たことがありDVDにもダビングしているが、細かい展開はすっかり忘れてしまっていた。このアニメは、前半は謎に満ちていて引き込まれていくが、後半は何だか尻すぼみで、登場人物(魔物などを含む)の内輪の話に収束しているような印象を受ける。また、ストーリーの一部によく分からないところがある。妻も同じことを言っていた。
過去に述べた感想は以下の通り。
この期間、いったん録画したものの、結局、ちゃんと観ないで消してしまった映画は以下の通り。それぞれ名作だが、私の好みの映画(観ているうちに引き込まれていって、最後までぜひとも観たいと思うような映画)ではなかった。私と相性が悪いだけであって、作品自体にケチをつけるつもりはない。
- 【3月23日 NHK-BSP】『小さいおうち』
- 【3月24日 NHK-BSP】『海街diary』
- 【3月26日 NHK-BSP】『東京物語』
- 【3月30日 BS-TBS】『47RONIN』
- 【4月3日 BSテレ東】『壬生義士伝』
- 【4月4日 NHK-BSP】『セーラー服と機関銃』
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