【小さな話題】4月下旬に視たテレビ番組(1)『ブラタモリ埼玉SP』、『no art,no life SP』、『ウルトラQペギラ』
新型コロナによる外出自粛のため、このところテレビ番組の感想ばかり書いているが、ま、やむを得ないところだ。今回は4月下旬に視たテレビ番組の中から3本。
- 【2021年4月24日放送 NHK総合 ブラタモリ「埼玉(秩父・長瀞)スペシャル」
#79・#80の放送内容を再構成したもの、ということだったが、私自身は、過去の放送分は未視聴であったため、新たな驚きがあった。
長瀞は、中学1年の時の最初の宿泊研修先であり、大きな岩の上で撮った集合写真が残っている。中学時代は、地学・天文・気象のサークルに入っていたので、特に懐かしく感じた。
武甲山は、高校生の頃に、一度、単独で登ったことがあった。山全体が石灰石だと思っていたが、今回の番組によると、半分以上は玄武岩であり、かつての海底火山とその上に形成された珊瑚礁がプレート上を移動し、今の位置に押し上げられてできたということがよく分かった。
番組ではもっぱら秩父のセメントが都市開発に大きく貢献したことを強調していたが、当時の私の目には、セメント採掘もビル建設も、自然破壊、景観破壊にしか映らなかった。また、当時の秩父の町は、セメント工場から降り注ぐ塵が民家の屋根に積もっていて、どうしてもネガティブに捉えざるを得なかった。
- 【4月17日放送 NHK-BSP no art,no life「森山直太朗×古川琴音×アート 令和3年 表現者たちの幻想曲」
この番組は単発で5分間ずつ放送されており、気づいた時に録画しているが、今回はそのスペシャル版であり、見覚えのある作品、作者が次々と登場された。
この番組には、何らかの障がいをかかえている人たちが多く登場している。それだけに、創作への意気込みはすごく、創作活動が人生のすべてになっていると思われるほどだ。
現代アートは好きなほうだが、観念的な説明を要するものにはあまり感動できない。いっぽう、この番組で紹介されたような作品はどれも、命がけで創作されたものであり、鑑賞者からの称賛とか、金品を期待したものではない。いやはや理屈抜きでスゴいと思う。
- 【4月26日放送 NHK-BSP ウルトラQ 「#5 ペギラが来た! 」
前週の「#4 マンモスフラワー」に続く視聴となった。前週のマンモスフラワーはあまり動かない植物であったためリアルに見えていたが、今回のペギラ(冷凍怪獣)はいかにも着ぐるみで、動きがぎこちなかった。南極基地の施設も紙で作った模型であることが見え見え。また、日本から土を持っていって南極に撒くという発想は、今では考えられないことだ【今では、樺太犬などの動物を持ち込むことも禁止されているという】。
ま、そういうことに目くじらをたてていたのではこのシリーズは楽しめない。舞台の演劇を鑑賞するのと同様で、作り物のセットを通じてリアルな世界を想像しながら観ることが肝要。
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