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岡山県に出されていた緊急事態宣言が解除され、6月22日からは岡大図書館も開館、また、学生の課外活動についても6月21日からレベル2に引き下げられた。 22日朝、津島東キャンパスでは、野球部【写真】、ラクロス部、水泳部などが活動を再開しているように見えた。いっぽう陸上競技場やテニスコートは依然として人影が見られなかった。 |
【小さな話題】6月のテレビ番組から その4『カンブリア宮殿 学歴ナシの天才発明家 知られざる問題解決力の秘密』 6月17日に放送された『カンブリア宮殿』で、NejiLaw社長の道脇裕氏の話題が取り上げられていた。発明王エジソンそっくりの活躍ぶりに驚かされた。 道脇の発明としては、まずは「緩まないネジ(L/Rネジ)」がありカシオのGショックなどで採用されている。一般的なネジは振動により緩んでしまうが、道脇が発明したネジはネジ山が二重構造になっており、右回しのナットと左回しのナットを両方締めることができる。これによって、振動が加わると2つのナットが逆方向に動こうとするため緩むことがなくなる。なお、ここで、2つのナットが離反する方向に動こうとした場合はネジが緩んでしまうのではないかという素朴な疑問が生じたがそのことについては特に説明はなかった。2つのネジを充分に接着しておけばその心配はなさそうだが。 さて、L/Rネジの1つだけでも、プロジェクトX並みの話題になりそうなところだが、道脇の発明は多岐にわたっている。番組で紹介されたのは、
番組では、道脇氏の生い立ちと、現在(収録時43歳)の生活ぶりが紹介された。 道脇氏は1977年、父は大手化学会社の研究所長、母は物理学の助教授という理系一家に生まれた。小学校ではすでに本人が分かっていることしか教わらないため退屈となり、小学校5年の時に自主休学。その後も中学や高校にはろくに通わず、漁師やとび職などを経験。2002年頃からは数学の研究に没頭したりしていたが、大手IT会社の顧問をしていた岩淵正詔さんに声をかけられ、これが、自分のアイデアを世の中の役に立てる転機になったという。岩淵さんは癌で亡くなったが、死の直前に緩まないネジの事業計画書を道脇氏に託し、2009年にネジロウを創業した。 現在の生活ぶりで興味深いのは、
エジソンの再来を思わせる発明家としては、少し前に西村智さんの発明がサイエンスZEROで紹介されていた。ネットで検索したところ、道脇氏を取り上げたNHKの番組としては、2016年11月14日放送の、 ●プロフェッショナル 仕事の流儀 #309 「常識を超え、独創を極めよ」 というのがあったようだが、残念ながら視聴していない。 なお、道脇氏の直近の発明でもあるウイルス除去装置は、現時点ではまだ実用化に至っていないようだが、これがあれば、換気せずに冷房を続けることができそう。猛暑を迎える日本では一刻も早い実用化が期待される。 |