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半田山植物園のオニバス池でコシアキトンボを撮影した。先月から何度も見かけているが、動きが速くなかなか撮影できない。比較的うまく撮れた写真が2019年6月7日の楽天版にあり。 オニバス池とその下にある睡蓮池では、今年は、これまでのところ、コシアキトンボのほか、オニヤンマ、シオカラトンボ(もしくはオオシオカラトンボ、シオヤトンボ)、ショウジョウトンボを目撃している。 以前は、チョウトンボも見かけたが、昨年あたりから激減。もっとも、ウォーキングコース沿いには、チョウトンボが乱舞している池がある(動きが速すぎて撮影できていない)。 [※追記]コシアキトンボとチョウトンボは7月6日に「ほぼ接写」に成功した。こちらに写真あり。 |
【連載】#チコちゃんに叱られる!「男爵いも」「梵珠山の釈迦の墓」/「円周率がずっと続く理由」その1 7月2日(金)に初回放送された、NHK チコちゃんに叱られる!の感想と考察。 今回は、
まず、2.の男爵いもの由来だが、番組では「川田男爵」であり、この番組としては、誰も驚かないまともな正解が用意された。番組の中の「NHK たぶんこうだったんじゃないか劇場 芋の国から 1883初恋〜男爵いも誕生物語〜」では男爵いもの原種にあたるアイリッシュ・コブラーに関連して、川田龍吉とジニー・イーディーとの恋物語が披露されたが、その秘話が品種改良・選定に影響を与えたのかどうかはよく分からなかった。 3.では、青森県にあるキリストの墓【以前に紹介済】に加えて、今回は梵珠山の八合目にある「釈迦の墓」が紹介された。釈迦のお骨は、いまから約1300年前に道昭によってその地に運ばれ埋葬されたという話でも、今でも「火の玉探検」というイベントがあるという。なお、「お墓」の周りは草が生えないと紹介されていたが、これはにわかには信じがたい。但し、植物が生育しにくい条件(噴気、地質など)があれば、生えない可能性もあるとは思う。 最後の4.の「円周率がずっと続くのはなぜ?」はなかなか興味深い話題であった。もっとも、「ずっと続く?」という意味についてはもう少し精査する必要がある。単に小数点以下の数字が「ずっと続く」という意味であれば、1/3=0.33333....もずっと続く。そう言えば、数学における循環十進小数 0.999… は、 "1" と同じ数という話題はよく知られており、少し前にYouTubeでも分かりやすい説明が紹介されていた。 というようなことを考えると、おそらくこの疑問の本質は、「円周率が有理数でないことを証明せよ」という点にあるように思われる。であるなら、π=a/b(aとbは整数)と仮定すると矛盾が生じるという背理法で証明すればよいはずだが、そう簡単ではなさそう。じっさい、ウィキペディアの円周率の無理性の証明の項目には、いくつかの証明法が紹介されているが、高校理数系以上の知識がないと理解不能と思われる。 では、円周率を習い立ての小学生にも分かるような説明は無いのか?ということになるが、番組で紹介された「円の長さを正確に測るのは本当に無理だから」というロジックは、私には間違っているように思えた。 まず、いくら正確に測定しても円周率は求められない理由として、ヒモを使ったりコンパスで正確な円を描こうとしても線の太さがあるため、誤差が生じると指摘された。よって「正確な円を描くことができないので、円周を【正確に】測ることができなかったと説明された。 上記の説明は、古代人が正確な円周率を測れなかったという理由としては正しいとは思う。しかし、だからといって「円周率がずっと続くのはなぜ?」という疑問に答えたことにはならない。例えば、一辺が1メートルの正方形を描いて、その周辺の長さ(つまり四辺の合計)を正確に測定しようとしても、同様の誤差は生じるはずだ。あるいは直角三角形の3辺を正確に測定しようとしても、ピタゴラスの定理ぴったりの数値にはならない。要するに、測定技術に限界があることは、必ずしも、演繹的に導かれる数学的定理を妨げることにはならない。じっさい、円周率の無理性を証明するにあたっては測定は必要ではない。 次回に続く。 |