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アサガオの花を見かけるようになった。写真上は園芸種の普通のアサガオ。写真下は津山線の線路沿いで見かけたアメリカアサガオ(たぶん)。近縁種のマルバアメリカアサガオと異なり、葉が3〜5裂している。 |
【連載】ヒューマニエンス 「“舌” 変幻自在の開拓者」その2 ヒト特有の舌の構造 昨日に続いて、6月10日に放送されたヒューマニエンス「「“舌” 変幻自在の開拓者」の備忘録と感想・考察。 番組では、キリン、オオアリクイ、カメレオンなどの器用な舌の使い方が紹介されたあと、「人類の舌だけで起きた飛躍」の話題が取り上げられた。一口で言えば、ヒトの舌は丸くなったということである。その丸さは、クモザル、ガラゴ、チンパンジーなどとの比較でもよく分かる。ヒトの舌は、餌を獲得するという機能が不要となり、また二足歩行の解剖学的な要請から垂直方向に発達した。チンパンジーと比較すると、ヒトの舌は、前後方向よりも後ろ側(喉の奥側)の上下方向が動くように発達した。こうした発達と相まっていろいろな音声を発することができるようになり、話し言葉の発達に繋がった。竹本浩典先生(千葉工業大学)は「舌が丸くなかったらここまで文明は発展しなかった」と説いておられた。 番組ではさらに、舌の微妙な動きが色々な発声をもたらしていることが説明された。その中で特に興味を惹いたのは、
ここからは私の感想になるが、私自身は高校卒業まで東京で育ち、そのあとはもっぱら西日本(京都、長崎、岡山など)で生活しているため、方言の違いについてはそれなりの経験がある。もっとも、「関東弁は子音を強調、関西弁は母音を強調」という特徴があるかどうかはあまり考えたことが無かった。むしろ、関西弁ではイントネーションが語頭に来ることが多いような印象がある(「琵琶湖」、「京橋」、「渋谷」、「恵比寿」、(新幹線の)「さくら」など...)。 ヒトの話し言葉の発達は、もちろん舌が丸くなったことにも依拠しているが、ヒトが群れで暮らすことで、相互のコミュニケーションや、共同作業のために、言葉を必要としたことも大きく影響しているように思う。 次回に続く。 |