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大学構内では各所で雑草が繁茂しているが、いくつかの木々(主にケヤキ)の根元だけ、円形に地肌が露出しているところがある。自然に出現したとは考えにくい。おそらく、セミの研究家が、セミの穴の分布や出現頻度を観察するために雑草を除去したものと推測される。 |
【連載】ヒューマニエンス 「“睡眠” ヒトは眠りで進化した?」 その7 AIによる夢の可視化 昨日に続いて、 6月24日に放送されたNHKヒューマニエンス、 ●「“睡眠” ヒトは眠りで進化した?」 についての備忘録と感想。今回が最終回。 番組の終わりのところでは、神谷之康先生(京都大学)のブレイン・デコーディングの研究が紹介された。この話題は、サイエンスZEROでも紹介されていたが、今回はより詳しい内容となっていた。 5月16日の日記でも、 私が理解した限りでは、この技術は、「夢を覗く」というより、いま何を思い浮かべているのかという状態を客観的に捉えるものであるようだ。今回紹介された内容は視覚に関連するものであったが、聴覚野の血流を分析すれば、音楽や話し言葉のような聴覚刺激を思い浮かべている状態も把握できるかもしれない。と述べたように、この研究は、いま見ているものと脳の血流パターンとの関係をAIのディープラーニングの手法で可視化したものと思われる。但し、漠然と眺めている風景ではなく、何を見ようとしているのかが把握できるようだ。例えば、(覚醒時に)郵便ポストと豹の顔を合成した写真を見せた上で、AIは、ポストを意識してもらった場合はポストらしき映像、豹を意識してもらった場合は動物のような顔の映像を描き出したという。 さらに、夢に関する実験では、実験参加者の脳の状態を把握し、夢を見ていると思われる状態で被験者を起こして何を見ていたのかを報告してもらう。これを繰り返すことで、本人が覚えていないような夢も解読できる可能性があるという。また、これらの実験の応用として、イメージしただけでコンピュータに入力したり、ロボットを操作したりできる可能性も開かれているという。 上田泰己先生によれば、神谷先生の研究の秀逸である点の1つは、同じ手法を使って動物が夢を見るのかどうかを明らかにできる点にあるという。 このほか、夢に関する研究の今後の展望としては、睡眠の情報を病気の予防や治療に役立たせる可能性がある(心や脳の病気は殆ど必ず睡眠に異常が出る)。 もっとも、こうした研究は、
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