じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 7月24日の早朝4時半頃、南西の空に月齢13.7の月が沈んでいくところが見えた。また、それより遙か上のほうには、マイナス2.8等の木星が輝いていた。写真には写っていないが木星と月との間には土星も輝いていた。月と土星は7月24日夜、月と木星は7月25日と26日の夜に接近するが、今回は少し離れている。
 月入りの方位はしだいに北側にズレており、25日朝には旧・京山タワーと重なるように沈む可能性がある。

2021年7月24日(土)



【小さな話題】直接見たいことと、映像で見たいこと

 東京オリンピックが始まった。今回は大部分の会場が無観客で行われるということで、せっかく苦労してチケットを手に入れていた人たちはさぞかしガッカリしているかと思う。

 もっとも、私自身は、コロナ禍であろうとなかろうと、わざわざ上京して競技会場まで足を運びたいと思ったことはない。今回のオリンピックに関しても、チケットの抽選に参加することは一切していなかった。

 この日記でも何度か書いたことがあるが、スポーツ競技には、直接観戦することに魅力を感じる種目と、テレビの映像のほうが遙かに迫力を感じられる種目があるように思う。
 かつての1964年東京五輪の頃は、私の家はまだ白黒テレビだけであり画質も悪かった。こういう時代であればどんな種目であっても直接観戦することのほうが遙かに迫力があったとは思う。しかし今の時代、デジタル放送、さらにその気になれば4K、8Kという超高精細画像で観戦できるため、競技場の観覧席から双眼鏡で観戦するよりも遙かにリアルで迫力があるはずだ。しかもテレビ観戦であれば、スローモーションを含めて、決定的シーンを繰り返し眺めることができる。

 それでもなお競技場に足を運んで選手を直接応援したいという人もいるだろう。しかし、冷静客観的に捉えるならば、観戦者と選手が影響を及ぼし合うことはまずあり得ない。自分の声援(←コロナ禍では拍手のみか)が選手を励ましているというのは錯覚。選手と一体感を感じるというのも主観的な思い込みにすぎない。ま、それはそれで良いとは思うし、大球場でスクラムを組んで応援するという場合には、観客同士の連帯感も生まれてくるだろうから、テレビの前でひとりぼっちで観戦するよりはワクワクしてくるかもしれない。私自身はもはや興味は無いが、特定のチームや選手を応援することに人生最大の喜びを求めている人がいたとしても、別段、そういう人たちを批判するつもりはないし、反面、うらやましいとも思わない。

 スポーツ競技の中で、例外的に、直接観戦したいと思うのは、大相撲の溜席からの観戦と、スキーのジャンプあたりかと思う。
 大相撲は高校3年の年の初場所千秋楽に一度だけ、枡席から観戦したことがあったが、土俵からはかなり離れていた。力士が直接飛び込んでくるような溜席の位置から観戦できればさぞかし迫力があると思われるのだが、そもそもチケットが入らない(溜席の妖精さんが都合で国技館に来られなくなった日にチケットを譲ってくれれば実現可能だが、...)。
 スキーのジャンプは、実際に下から見上げるとスゴい迫力があるという。こちらのほうはその気になれば観戦可能かと思うが、コロナ禍が続く限りチャンスはない。

 マラソンや駅伝は、路上から観戦すると、選手の表情や息づかいが伝わってきて、映像だけでは伝わらない迫力が感じ取れる。岡山でマラソン大会(ハーフマラソンを含む)が行われる時には、できるだけ直接見に行くことにしている(例えばこちら)。

 さて、今回のオリンピックだが、私はもともとスポーツ競技には関心が薄く、興味がある種目と言えば陸上競技(競走)と水泳(競泳)程度かと思う。団体競技は全般に興味が無いが、日本が決勝まで勝ち進んだ時にはTV観戦するかもしれない。といっても、視聴のために規則的な日課が制約されるのは嫌なので、大概は録画観戦になるかと思う。ま、何はともあれ、新型コロナの爆発的感染によって大会が中断、そのまま打ち切りという結末にならないことを願いたい。