Copyright(C)長谷川芳典 |
|
9月21日の朝5時30分頃、西の空に月齢13.9の月が沈む様子を眺めることができた。今回の満月は午前8時55分なのでほぼ満月。なおこの日の夕刻に昇る月が中秋の名月となる。写真下段は5時53分過ぎに撮影した日の出の写真。 |
【連載】新型コロナとABO血液型(5)「免疫学からみた血液型と性格」(3) 昨日に続いて、藤田紘一郎先生が『心理学ワールド46号』(2009年7月)に寄稿された、 『巻頭随筆 ことばの森 免疫学からみた血液型と性格(2009年7月)』 に関する考察。 昨日も述べたように、ABO血液型の違いによって、ある傾向(免疫力、あるいは何らかの行動傾向)に有意な差が見られるかどうかという調査は、未知のメカニズムを発見し応用に役立てるという面で大いに役立つ可能性がある。但しこれはあくまで、「何らかのバイアスがかからず、かつ、結果を左右するような別の諸要因の影響を取り除いたうえで、統計的に有意な差が得られた時」に限定される。 まず、しばしば指摘されているように、自己成就現象の影響がある。質問紙型の性格検査では、しばしば自己評定型の質問が並べられているため、血液型本やかつての血液型性格判断喧伝番組を繰り返し視ていた人は、質問項目のなかで自分の血液型に合致する行動傾向があるかないかを問われた時に「あてはまる」と答えやすくなる。そういう人たちが調査対象に1割でも含まれていれば、見かけ上、血液型による有意な差が確認される可能性が高い。このほかにも様々な要因が考えられるがここでは省略する。 今回取り上げた免疫学との関係で私が疑問に思うのは、まず、藤田先生の言われる免疫力と獲得免疫との関係である。藤田先生は、 免疫力は生まれながらにして決まっている。その順位は、免疫力の強い順に、と論じておられるが、ここで免疫力が弱いとされているA型者やAB型者であっても、一度感染した上で強固な獲得免疫が形成されれば、その後の再感染を防ぐことができるはずだ。 次に疑問に思うのは、「かかりやすい」と「かかった」との区別である。藤田先生は、
一般論として、感染症にかかりやすい人とかかりにくい人で、日常の行動様式に違いが生じることは確かであろう。なので、「免疫力と性格には関係がある」ということは言える。それゆえ、形式上は、
|