じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 10月10日のNHK「ダーウィンが来た!」で、

●「街に大進出!青い鳥の謎」

という話題を取り上げていた。番組では八王子周辺に生息しているという話だったが、岡山では昨年あたりからさえずりをよく耳にしており、ベランダの手すりに止まっていたこともあった。ということで、4月25日の日記で公開したさえずりを再掲した【サムネイルをクリックすると鳴き声が出ます】。

 番組によると、イソヒヨドリのさえずりは2000〜8000ヘルツというように他の鳥に比べると音域が広く、街中の雑音100〜2500ヘルツと重ならない部分が大きい。これはもともと波の音の大きい岩壁で暮らしていたためであるという。この特徴を活かして、街中でも縄張りを主張できるという。


2021年10月13日(水)



【連載】#チコちゃんに叱られる!「午後中と言わないのは」「ゼリーは液体」「携帯番号はなぜ090」

 昨日に続いてチコちゃんの話題。本日は、10月8日(金)に初回放送された分についての感想と考察。この日は、
  1. 午前中と言うのに午後中と言わないのはなぜ?
  2. ゼリーが固まるのはなぜ?
  3. 携帯電話が090から始まることが多いのはなぜ?
という3つの話題が取り上げられた。

 まず1.の「午前中と午後中」の話題だが、番組では「午後の終わりは人それぞれだから」と説明された。午後の終わりは、日没、深夜というように人によって決まっていないので、「荷物は午後中に届きます」といっても情報が伝わらないからというような説明であった。
 木村一先生(東洋大学)によれば、もともと「〜中」というのは終わりのところに意識が向けられるので、終わりがはっきりしているものに使われる。この場合の「終わり」とは、時間軸上の終わりばかりでなく、動作的な終わりの場合も含まれているという。じっさい、
  • ○ 本日中、今日中
  • ○ 婚約中、就活中
  • × 結婚中、就職中
というように、終わりがはっきりしている場合だけ「中」が使われているということで納得できた。
 ちなみに国語辞典【新明解】によれば「中」には「一定の限度内」という意味がある。よって、この限度がはっきりしていれば、時間や活動以外のさまざまな物理量でも使われそうな気がするのだが、普通は「体重60kgまで」を「体重60kg中」とは言わないし、他にも「中」が使われている例は浮かばない。

 あと、英語の場合は、「in the morning」、「in the afternoon」、「in the evening」というようにいずれも「中」に相当する「in」が使われているが、「night」に対しては「in」ではなく「at」を使いなさいと習った覚えがある。ネットで検索したところ、こちらに分かりやすい解説があり、基本的には「時間の流れが意識されればinが、感じられなければatが使われる」ということのようだ。なので
  • 「人は夜眠る」という場合は People sleep at night.
  • 夜の時間で何かをするということが強調されれば in the night. 「夜中に泥棒をする人」(暗闇でこそこそ悪事を働く人)は「a thief in the night」
となるようだ。

 2.のゼリーについては「い〜やかたまっちゃあいないのよ」と説明された。物理的な性質としては、個体ではなく液体に近い構造になっているらしい。そう言えば「ガラスは液体か固体か?」という話は何度か耳にしたことがある。ま、実用的に区別するならば、形が安定しているものは固体、いろいろな容器に移せるものは液体と考えればいいように思う。

 3.の携帯電話の番号は、単純に固定電話の番号が割り当てられていない領域を利用したからだと思っていたが、もう少し複雑な背景があるようで、番組では「争いが起こらない平和な番号だったから」と説明された。要するに、もともと電話番号は10桁であったが(←東京や大阪は、03や06の後に7桁、合計9桁であったと記憶している)、携帯電話の爆発的な普及により1985年に11桁化に以降された。そのさいに、変更部分の多い人と少ない人という不公平が出ないため、未使用【厳密には一部はすでに使われていたが少なかった】の090がつけられるようになったらしい。
 この不公平の意味は最初は何のことか分からなかったが、例えば10桁時代に010から始まる番号だったものを010から始まる11桁に変更した場合、010からの番号を持っていた人は、010の次に「1」を挿入するだけの変更で済むが、020や030の人は、頭の部分を0102や0103に変更する必要が生じた。そこで、どの番号も090から始まるようにすれば010でも020でも030でもみな、0901、0902、0903というように頭の部分を取り替えることになり公平な変更となった。この変更は1999年(平成11年)1月1日午前2時から実施された。その後携帯電話の利用はさらに進み、2002年には「080」が追加、2013年にはPHSに割り当てられていた「070」も携帯電話で使えるようになり、現在では携帯電話の番号はおよそ1億9440万(2021年3月末)に増えているという。

 日本の電話番号計画についてはウィキペディアに詳細な説明がある。私も知っているのは、
  • 0120:フリーダイヤル。但し、詐欺勧誘の電話番号として0120が悪用されることもある。
  • 186:自分が使っている固定電話の番号を相手に通知する場合。
  • 0570:ナビダイヤル。宅配便の再配達で使う。
  • 070、080、090:携帯電話

 なお、今回、「090」は「ゼロキューゼロ」と発音されていたが、正式には「レイキュウレイ」が正しい読み方であると補足された。これに関連して、「森田美由紀アナに教わる間違えやすい日本語」というコーナーが始まり、日本語の誤用として、
  • 古来より→古来
  • 第一回目→第一回、もしくは「一回目」
という事例が挙げられた。もっとも数字の読み方については、聞き間違いを避けるために「0」「4」「7」を「レイ」、「シ」、「シチ」ではなく「ゼロ」、「ヨン」、「ナナ」と発音することはよく行われており、電話番号の場合は特に聞き間違いを避けるためにそういう呼び方をすることはあってもよいように思う。