じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 半田山植物園のスミレ。冬じゅう咲き続けている。タチツボスミレと思われるが未確認。


2022年1月30日(日)



【連載】チコちゃんに叱られる!「こんにちは」「シャンプーとリンスの違い」

 1月28日に初回放送された、表記の番組についての感想と考察。この回は、
  1. こんにちはってなに?
  2. シャンプーとリンスの違いってなに?
  3. 関東地方と首都圏の違い
  4. なぜ食卓用のナイフは先が丸い?
という4つの話題が取り上げられた。本日はこのうちの1.と2.について考察する。

 まず1.の「こんにちは」は、「今日は、とてもご機嫌がいいですね」の略であると説明された。江戸時代以前には、「こんにちは、ひとしを御きげんがようござある」という挨拶が交わされていた。また、「こんにちは」の後には他にも天気、暑さ、「久しぶり」などいろいろな言葉が続いていたが、江戸時代、商人たちが客を逃がさないよう次々と声をかける必要から「こんにちは」に短縮された。さらに明治時代の国語の教科書に「こんにちは」が記されたことで、正しい挨拶であると教えられ標準的な挨拶になったという。放送では他に、
  • おはよう:「おはやくお越しくださってありがとうございます」に由来。歌舞伎では早く楽屋入りした役者さんたちに裏方が「お早いおつきですね」という意味で使っていた。今でも芸能人の世界では、時間にかかわりなく「おはよう」と挨拶されることがある。
  • こんばんは:「今晩はよくお越しくださいました」に由来。
と説明された。
 ここまでのところは特に意外性は無かった。強いて疑問を述べるとしたら、目上の人に挨拶するときでも「こんにちは」や「こんばんは」はそのまま使えるが、「おはよう」だけは「おはようございます」と言わないと失礼になるのはなぜだろうかといった点が残る。あと、これら3つの挨拶言葉には(地方によって多少のイントネーションの違いがあるものの)方言が無いというのも興味深い。




 次の「シャンプーとリンスの違い」だが、ゲストの村上佳菜子さんは「シャンプーは汚れを洗う、リンスは栄養を与える」と答えており、これで十分に正解と思われたが、放送では、もう少し基本となる化学的な原理に基づき「シャンプーはマイナスの電気、リンスはプラスの電気」というように説明された。
 シャンプーもリンスも主成分はほぼ同じだが、シャンプーはマイナスに帯電している。髪の毛もマイナスに帯電しているため、反発しあって汚れを落とす効果がある。いっぽうリンスはプラスに帯電しているため、高品質なアルコールなどの油剤が髪の毛をコーティングしてサラサラにする効果があるという。では、リンスインシャンプーはどうなるのかということだが、シャンプーの成分のほうが水に溶けやすいため先に汚れを取り、水に溶けにくいリンスの成分が時間差で髪をコーティングする仕組みになっているとのことであった。
 なお上記では「電気を帯びる」という意味で「帯電」と表現したが、このことと界面活性剤の働き、あるいは極性分子との関係についてはよく分からないところがある。
 なおウィキペディアによれば、
界面活性剤には柔軟作用と滑りをよくする作用があり、物質と物質の間に存在することで界面の摩擦を小さくする。【中略】毛髪間に作用すればサラサラの髪が得られる。これがリンスである。
という記載があった。いっぽうシャンプーについては、アミノ酸系、高級アルコール系、石けん系があるという記述があったが、今回の説明がどの系統にも当てはまるのかどうかはよく分からない。

 ちなみに私自身は髪の手入れには無頓着であり、シャンプーは2日に一度と決めているものの、成分は全く確認していない。またリンスは若い時から一貫して使っていない(ホテルやスーパー銭湯では試しに使ったことはあるが)。だいぶ以前から白髪となり、また年々本数が減っているようだが、年相応の自然現象だと思っていて特に気にしていない。

 次回に続く。