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文学部周辺に続いて、今度は座主川沿いの岡大西門・西側でモミジバフウややメタセコイアの大規模剪定が行われている。このエリアは木々の育ち具合から見ても30年以上は剪定されていないように思う。今回は、遊歩道入口をシャベルカーで削ってクレーン車を入れて剪定するという大がかりな作業となっていた。 |
【小さな話題】サイエンスzero「人類が絶滅の危機!?“中性化”と生殖の未来」(1)薬指と人差し指の長さが示す中性化 2月13日に初回放送されたNHKサイエンスzero: 「人類が絶滅の危機!?“中性化”と生殖の未来」 の感想・考察。タイトルにある「人類滅亡」については2014年11月7日に書いたことがあるが、今回の放送で取り上げられていた「中性化」についてはこれまで深く考えたことがなかった。もしかすると、人類滅亡をもたらすと想定される諸原因の中でも「中性化」こそが最も可能性が高いようにも思われた。 放送の冒頭ではまず、男性の精子数が40年間で50〜60%も減少しているという欧米などの調査が紹介された。また、別の分析では、頭部が無い精子や頭1つにシッポが4つといった奇形の精子の割合が増えている。ここ半世紀の間に、男性も女性も体や心の性差が縮まる中性化が進み、生殖機能が失われつつあるという。 異性への興味が無い、性欲が無い、消極的、男性として自信が持てないといった相談でクリニックを訪れた若者男性のテストステロン値を調べると、少ない人では3pg/ml、多い人でも15pg/ml以下が大半であり、平均的なテストステロン値を下回っていた。テストステロンは、主に精巣で作られる男性ホルモンであり、筋肉を増やす、体毛を増やす、闘争心やチャレンジ精神や性欲などの男性的な気質を生み出すとされている。これが低下することが中性化の原因になっているという。 続いて菊水健史先生(麻布大学)から、そもそも性はどうやって作られるかという解説が行われた【菊水先生はヒューマニエンス「“イヌ” ヒトの心を照らす存在」でもお見かけしたことがあった。】 菊水先生によれば、オスとメスという性別は、XY染色体ならオス、XX染色体ならメスとして区別されるが、そのあとの体や心の性はテストステロンというホルモンによって形成される。2020年に発表された論文によれば、アメリカ人男性のテストステロンは15年間の間に20%も低下したことが分かっているという。いっぽう女性では、ほぼ全員が男性の1/20〜1/10であったが、現代ではテストステロン量の高い女性の割合が増えているという。 テストステロンが多い体質か低い体質かを見分ける方法の1つとして、2D:4D(指比、薬指と人差し指の比)が紹介された。それによると、
ここまでの話を聞いたところでさっそく自分の手のひらを見たところ、私の場合は、爪1個分ほど薬指が長いことが判明した【妻の指も調べようと思ったが気味悪がってチェックできなかった】。 ここからは私の感想・考察になるが、「中性化」傾向の原因としては、
なお、ウィキペディアでは、指比の研究は以下のように要約されている。 大部分の男性が女性に対して人差し指が薬指より短いことは、19世紀後半の学術文献で何度か指摘されている。1930年には201人の男性と109人の女性のサンプルから統計的に有意な性差が認められている。しかしその後、この発見は長らく忘れられたか無視されてきたようである。1983年、キングス・カレッジ・ロンドンのグレン・ウィルソンが女性の自己主張の強さと指比の相関関係を調べた研究を発表し、これがある性の中での指比と心理学的特性の関係を検証した最初の研究事例となった。ウィルソンは、骨格構造と人格はいずれも子宮内での性ホルモンレベルに影響されるという説を提案した。1998年、ジョン・T・マニングらが2歳児の指比に性差があることを報告し、この値が出生前性ホルモン量の指標となるという説を前進させた。これ以来、指比についての研究は世界中で盛んに行われてきた。 放送の中で引用されていた「2017年の調査(Dクリニック東京)」について出典等をもう少し調べてみようと思ったが、よく分からなかった。「Dクリニック東京」を検索したが、発毛医療の専門機関のような感じで、上掲の指比の年代差の調査とどういう関係があるのかは未確認。 このほか、ネットで「男性 女性 人差し指 薬指」というキーワードで検索したところ、「人差し指と薬指の長さの比率と男性脳・女性脳との関係性について」という抄録がヒットした。これは、医療福祉専門学校の2017年度の卒論研究発表として行われたもので、
この研究発表では、「人差し指が長ければ女性指、薬指が長ければ男性指」というように単純に二分してカイ二乗検定をしているようだが、もう少し正確に指比を算出し、男性脳・女性脳との相関をとればもう少し精細な分析ができたのではないかと思われた。また、男性脳と女性脳の傾向については、おそらくこちらの鑑定サイト(作成者yukio ozawa氏)を利用した模様であるが、この鑑定サイトが科学的に裏付けのある尺度であるのか、単なる娯楽目的に作成されたものなのかは確認できなかった。 [※]私自身もやってみたところ、 あなたの指数は-3でした。と判定された。若い頃はかなり男脳であったと自覚していたが、歳をとるにつれて私自身の中性化が進んでいる可能性がある。 次回に続く。 |