じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 2月24日の朝は、多少雲が出ていたが、月齢22.7の月(2月24日7時32分に下弦)や、金星が見えていた。また、薄雲でぼやけていたものの、備前富士の山頂東端からの日の出を眺めることもできた。
 『天文年鑑』によれば、2月28日には東の空に月、金星、火星、冥王星が揃う会合が起こる。空の低いところには水星と土星もあり、木星を除いた「月火水金土」を同じ時刻、同じ方向の空に眺めることができそうだ。

2022年2月24日(木)



【小さな話題】最近観た映画「あやしい彼女」「男はつらいよ 寅次郎と殿様」「ボブという名の猫」、「A.I.」

 最近観た映画4本の備忘録と感想。いずれも録画・再生により鑑賞。
  • 【2月15日 BSP】あやしい彼女(日本版)
     私の好みのストーリーであったが、73歳の女性が20歳に戻ると言ってもタイムスリップしたわけではなく単に若返っただけのようなもので、ファンタジー性は感じられなかった。子どもが大人に変身するビッグとは逆方向の設定か。
     多部未華子が出演する映画としては「フィッシュストーリーが私の好みであるが、今回の映画では全く異なるキャラクターを演じられていた。
     映画には小林聡美も登場していたが、「転校生」の時とは全く風貌が異なっていて(←34年前なので当たり前か)、全く気づかなかった。
  • 【2月19日 BSテレ東】男はつらいよ 寅次郎と殿様<デジタル修復版>
     冒頭では寅次郎が鞍馬天狗に扮したシーンが出てきたが、この回の主役は、マドンナではなく、鞍馬天狗で有名な嵐寛寿郎であった。
     寅さんの映画はあまり観ないのだが、この回は大物俳優が出演しているだけあって、さすが、他の回にはない印象深い内容であった。
  • 【2月21日 BSP】ボブという名の猫 幸せのハイタッチ
     2月21日に放送されていたが、私が録画再生で観たのは2月22日であり、猫の日にふさわしい内容であった。
     もっとも、主人公ジェームズが薬物依存を断ち切る過程では、猫の存在はそれほど大きくないように思えた。またジェームズが街角ライブで注目されるようになったのは、ジェームズの演奏の素晴らしさによるものではなく、単に可愛い猫が肩に乗っているというユニークさによるもの、というのも、努力の成果で立ち直ったというわけでないことからイマイチ感動できなかった。
     なお、この映画は実話に基づいており、ご本人ツイッターを拝見することもできる。猫のボブのほうはこの映画にも出演していたが、2020年6月15日に亡くなったという。ツイッターのほうには、亡くなった日の特別のメッセージは書き込まれていないようである。
  • 【2月23日 BSP】A.I.
     一部のシーンは見覚えがあるのだが、結末は思い出せなかった。たぶん、国際線の飛行機の中で部分的に観ただけだったのだろう。
     最近観た映画の中では最も感動的であったが、これはなんと言っても、主人公デイビッドを演じたハーレイ・ジョエル・オスメントの名演技によるものだと思う。1988年生まれということなので、公開時で13歳、撮影時点で12歳ということになる。
     もっとも、日本の子どもであれば12歳頃はすでに反抗期が始まっていて、もはや母親の愛を求める年頃ではない。では、5〜6歳の男の子であればよいかというと、今度は自立した行動の範囲が狭められてくる。ま、ロボットという設定なので、多少のギャップはあってもそれほど不自然ではないが[]。
    追記]ラストのところで、デイビッドの誕生祝いをするシーンがあり、ケーキの上には7本のロウソクが立っていたことから、映画の中では7歳の子どもとして想定されているようであった。であるなら反抗期にはまだ至っていない。

     タイトルの「AI」がなぜこのようにつけられたのかは未確認だが、日本語のローマ字読みをすれば「アイ」すなわち「愛」となり、母親の愛を求める映画としてはすぐれた作品ではないかと思う。但し、デイビッドが母親の愛を求めたのは、もとはと言えば、モニカ・スウィントンがロボット制作会社との契約に基づき、デイビッドに7つのパスワードをインプットしたことにあった。なので、これはあくまでプログラムされた行動傾向であって、母と子のやりとりの中で自然に生じたものではない点が少々割り引かれてしまう。
     ま、それはそれとして、ヒト型のロボットが作られたり、男と女によらない生殖が可能になった時には、今回のAIで描かれていたのと同じ世界になることは十分に予想できそう。