Copyright(C)長谷川芳典 |
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5月15日の夜は久しぶりに晴れていて、南の空、金色の大黒天像の真上に、月齢14.6の月(満月は翌日5月16日の13時14分)が輝いていた。なお、今回の満月の前後は皆既月食となるが日本から見られない。また15日と17日には2等星の星食が見られる。この写真の撮影時はちょうどのてんびん座α2の星食の最中であったため、単に月だけが見えていた。なお、α2という表記は、てんびん座のα星が光学二重星であるためで、α1は5.2等、α2が2.8等となっている。空気が澄んでいれば肉眼で見わけられるというが、私のような老眼・乱視では、二重星でなくても2つに見えてしまう。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「土曜日が青色のカレンダー」「浮世絵の顔はみな同じ」 5月13日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。本日は、
まず2.のカレンダーの土曜日が青い理由だが、放送では「オイルショックが起きたから」と説明された。放送によれば、
土曜日が青字になったは1974年以降であるという話も、もともと色に注意を向けていなかったため、全く確信が持てなかった。1973年以前のカレンダーは1つも残っていないため自分で確かめることはできなかった。 余談だが、カレンダーには、左端が日曜日から始まるものと、右端が日曜日になるものの2種類がある。私のところにあるカレンダーは左端が日曜日のものが多いが、Yahooカレンダーでは左端は月曜日で、右側に土日が並んでいた。どちらが便利かというのは、使用者の日常の過ごし方にもよるかと思う。例えば、土日の丸2日を使ってキャンプに出かける人であれば、土日が右側にきているほうが予定を書き込みやすい。週の始まりが日曜日か月曜日かについては、ウィキペディアにいろいろな事例が挙げられていた。 最後の4.の浮世絵の顔だが、これも普段注意を向けていないので気づかなかった。「みんな同じ」というが、写楽の作品などはそれぞれに個性があり同じとは言いがたい。 放送によれば、浮世絵の顔がみんな同じなのは「顔はどうでもよかったから」と説明されていた。当時、浮世絵は新聞・雑誌・テレビといったメディアの役割をしていた。浮世絵には名所絵・役者絵・美人画といったジャンルがあるが、この中で、美人画をあえて同じ顔になるようにしたのは、髪型・衣装・しぐさなどトータルの美しさを表現したためであるという。但し、「みんな同じ」といっても10〜20年周期でスタイルや顔が変化しており、1760年代から1790年代を比較すると、
美人画にはいろいろな謎解きが隠されており、放送では、
浮世絵の文化、当時の経済的な効果については興味深いところがあり、私も以前、北九州美術館で公開されていた特設展を見に行ったことがあった。もっとも、浮世絵の中には春画があり、江戸時代の浮世絵文化を総合的に分析する上では除外することのできないジャンルであると思うのだが、表の世界ではなかなか目に触れることさえできず、学問として研究対象にすることは難しい。 以前、こちらの先生が岡大に居られた時に、いろいろとお話を伺ったことがあった。今のAV産業なども同様であり、その実態が表だって取り上げられることは少ないように思う。 |