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ベランダで鉢栽培していたホタルブクロが開花。日照不足か栄養不足か分からないが、露地植えに比べると株が増えず、花茎は1本のみであった。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「レバニラ炒めと『天才バカボン』」 5月20日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この回は、
「ニラレバ」と「レバニラ」という2種類の呼び方がある理由は、放送では「バカボンのパパのせいなのだ」と説明された。もともと中国料理の料理名は、副材料(野菜)が先、主材料(肉)を後に置いて組み合わせて呼ぶのが一般的であり、今回の料理は「韮菜猪肝」であり、これを日本語に対応させれば「ニラレバ」が正式ということになる。同じような例には「青椒肉絲(チンジャオロースー)」がある。「レバニラ」という呼び方が登場したのは1971〜1972年に放送されたTVアニメ『天才バカボン』で、バカボンのパパが「レバニラ」と言い出したことから日本中に広まっていったと考えられている。当時放送された全79話で何回「レバニラ」と言ったのかを数えたところ、全部で14回も言っていることが確認された。赤塚不二夫先生の行きつけの洋食屋さんでは裏メニューとして「レバニラ」を提供していたというが、赤塚先生ご自身も「レバニラ」と言っていたという。 2002年NHK放送文化研究所の調査によれば、「レバニラ」と呼ぶ人と「ニラレバ」と呼ぶ人の比率は、当時の40歳代前半のあたりでクロスしており、それより年長者では「ニラレバ」、それより若い世代では「レバニラ」が多くなっている。このことは、『天才バカボン』が放送されていた1971年当時に10歳くらいだった子どもたちが放送の影響を受けて「レバニラ」と呼ぶようになった可能性を裏付けている。 なお、バカボンのパパが「レバニラ」と呼んだのは、テレビのことを「ビレテ」、「おめでとう」のことを「うとでめお」というように、逆さ言葉を好んだことに関係しているため、と推測された。 このほか、日本人にとっては、「レバニラ」のほうが「ニラレバ」よりも発音しやすいという理由が考えられるという。日本人は「ラリルレロ」の「ラ行」は50音の中で最も舌を動かす発音であるため、「ニラレバ」のように「ラ行」が連続する言葉は発音しにくいという。いっぽう「レバニラ」は、ラ行の音の間に「バニ」が含まれているため言いやすくなっており、浸透していったと説明された。 ここからは私の感想・考察になるが、まず、説明の終わりのところで言及されていた「日本人にとって、ラ行が連続する言葉は発音しにくい」というのは、自分自身で発音してみてもその通りかと思う。このような言葉は「ニラレバ」以外にも無いだろうかと考えてみたが、
次に、『天才バカボン』の話題だが、1971年といえば私が大学に入学した年であったが、バカボンのアニメを視聴したことは殆ど無かった。もっとも『週刊少年サンデー』は、大学の資源回収所から拾ってきて、実験室の溜まり場で毎回読んでいた。 『天才バカボン』の一番の謎は、苗字が無いこと。バカボンもパパも苗字で呼ばれることは一度も無かった。 また、マンガのタイトルが「バカボン」になっているのに、実質的な主人公は「バカボンのパパ」というのも興味深い。同じように、主人公が連載の途中で入れ替わったマンガには『トイレット博士』がある。 バカボンのマンガについての「よくある質問」についてはこちらに公式回答があり、興味深い回答を備忘録代わりにいくつか引用させていただく。
次回に続く。 |