じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 6月24日の岡山は最高気温が35.0℃となり今年最初の猛暑日となった。また朝の9時前から夜の21時頃まではずっと30℃以上の暑さが続いた。
 ところが21時10分頃、突然外でザーザーという音がしたかと思うと猛烈な雨が降り出した。短時間であったため降水量は2.0ミリにとどまった。その後、気温は5℃近く低下したが、翌朝の最低気温は「ほぼ熱帯夜」並みの24.9℃までしか下がらなかった。

2022年6月25日(土)



【連載】チコちゃんに叱られる!「鼻の下の溝」「夕方に流されるメロディーの目的」「特急列車の座席が倒せるわけ」

 6月24日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この回は、
  1. 鼻の下にある溝ってなに?
  2. なんで夕方になると街にメロディーが流れる?
  3. なんで特急列車の座席は倒せるの?
という3つの話題が取り上げられた。

 1.については、私は鼻水が垂れた時に一箇所に集めるための溝かと思っていたが、正解は「もと鼻」であると説明された。
 鼻の下の溝は「人中」または「上唇溝」と呼ばれる。赤ちゃんに顔が現れるのは妊娠4週目頃であるが、その時には、頭パーツ、左右の上唇パーツ、左右の下唇パーツの5つに分かれている。妊娠5週目になると頭のパーツに鼻の穴が、また、顔の両脇に目が現れる。このように赤ちゃんがお腹の中で成長する際の形の変化は、魚類→両生類→爬虫類→哺乳類の進化とよく似たプロセスを辿るという。サカナのような目や鼻の配置が顔の中心部に移動していく際に、左右から伸びてきた上唇のパーツと鼻パーツの下の部分がくっつき、その時のつなぎ目が「人中」になると説明された。
 この「人中」はヒト以外の哺乳類にもありフェロモンなど特殊なニオイを嗅ぎ分ける機能を持っている。しかし、ヒトは視覚優先の進化をとげてきたため、何の役にもたっていないという。「鼻の下が伸びる」という現象は、口元が緩んだ結果であると説明された。
 なお神話では、「人が生まれ変わる時、天使が前世のことを喋っちゃダメよ、と赤ちゃんの唇を押さえた時の跡である」という説が残っている紹介された。




 次の2.については、私は「屋外で遊んでいた子どもたちに帰宅を知らせる合図」、もしくは「オフィス、工場、お店などで働いている人たちが労働基準法に基づいて定時に退社できるように促す合図」かと思ったが、正解は「防災無線のテストをしているから」であった。防災無線は1978年から設置・運用が開始されており、そのテストとして毎日メロディが流されている。但し曲目や放送時刻は自治体によってマチマチであるという。
 番組では、各自治体が流している曲目として『夕焼け小焼け』(渋谷区、千代田区、品川区、板橋区など)、『ウェストミンスターの鐘』(中央区、葛飾区、江東区、世田谷区、国立市など)、『めぐろ・みんなの歌』(目黒区)、『ウルトラセブンの歌』(福島県・須賀川市)、『いい湯だな』(北海道登別市)、毎月メロディーを替える(長野県南相木村)、防災無線ではなく時報として流されているものの由来がいちぶ分からない不気味なメロディー(大阪府枚方市)などが紹介された。また、これらのメロディーが流される時間は、朝から夜までマチマチであった。
 そう言えば、私が住んでいる地域では、それらしきメロディーを耳にしたことが無い。夕刻に別れのワルツが聞こえてくるが、これは近隣の半田山植物園で閉園時刻を知らせるために流しているもの。
追記]
防災政策史を専門とされている方が、こちらで、

●防災無線のチャイム(「街頭時報」)は何のため?NHK番組『チコちゃんに叱られる』の誤謬を指摘する。

という大変参考になる記事を書いておられた。確かに、チコちゃんの番組では「その内容が因果関係を矮小化し、矮小化した因果のみを回答として回答者にパワハラを行う」というスタイルになっていることが多い。




 最後の3.は、私は単純に長時間座る乗客に喜ばれるためのリクライニングシートだと思っていたが、由来としては「GHQが倒せと言ったから」であるという。じっさい、日本初の特急列車はは1912年に新橋・下関間で運転を開始したが当時の座席は固定されており、その後も4人がけのボックスシートになっていた。戦後、GHQが、鉄道を利用して全国を視察した際に、楽に座れるようにリクライニングシートの客車を作るように命じ、これを受けて「スロ60」という客車が誕生した。そして1972年には一般車両にもリクライニングシートが採用された。現在では特急列車の座席のほぼすべてがリクライニングシートになっているという。
 放送ではリクライニングシートを倒す際に起こりがちのトラブルについても取り上げられていた。鉄道ばかりでなく、国際線の飛行機の中でもたまにありうる。

 ということで、この回は分かりやすい内容で、特にツッコミどころも無かった。