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7月1日から津山線に「SAKU美SAKU楽」という観光列車が登場した。リンク先によれば、金・土・日は、臨時列車として往復それぞれ2便ずつ運転。月曜日は、定期列車に連結して同様に2便ずつ運転されるという。個人で予約する場合は、おとな5200円〜6000円で、弁当(またはスイーツ)や建部の土産物などが貰えるというが、どの程度の利用があるのだろうか。おそらく、団体旅行の日程に組み込んでもらうことで収益を確保するものと思われる。 写真は、半田山植物園近くを津山方面に向かう「SAKU美SAKU楽4号」。 |
【連載】「スマホ無し老後」からの脱却(22)妻のスマホでマイナポイント第2弾申請完了 昨日に続いて、スマホ初体験の記録。 昨日の日記で取り上げたように、マイナンバーカードを健康保険証としての登録したり、国からの給付金を受け取る「公金受取口座」の登録を行うことで合わせて1万5000円分のポイント還元を受けるための申請が6月30日から始まった。しかし、私が購入したスマホ「Rakuten Hand 5G」では、マイナポイントアプリやマイナポータルアプリがGooglePlayのダウンロード開始時点で拒絶されており、スマホで申請することができなかった。さらにコンビニでは、健康保険証の登録のみは完了できたが、決済手段との紐付きはできず、さらに、総合窓口に電話したところでは、公金受け取り口座の登録は、市区町村の窓口まで出向かなければできないと言われた。 そこで、翌朝、妻のスマホで登録にチャレンジしてみた。私が使い始めたAndroidのRakuten Hand 5Gとは異なり、妻のスマホはiPhone端末だが、機種や通信回線契約がどうなっているのかは関知していない。 でもって、「WAONマイナポイント申込アプリ」に続いて、総務省のマイナポイントアプリのダウンロード&インストールを試みたところ、Rakuten Hand 5Gとは異なり、あっさりとインストールすることができた。 でもってさっそく妻のカードのほうから登録作業を始めたが、マイナンバーカードの暗証番号のメモが手元に無かったため、いったん中断し、私のカードのほうから先に手続を行った。iPhoneでマイナンバーカードを読み取る方法がよく分からなかったが、カードの上にiPhoneを密着して重ねて置くことで確実に読み取れることが分かった。 手続では「健康保険証利用申込み」と「公金受け取り口座の登録」の両方をまとめて行うこととした。前日すでにコンビニATMで「健康保険証利用申込み」が完了していたため何らかのエラーが出るかと気になったが、すんなりと完了。また「公金受け取り口座の登録」については、一連の手続完了後、マイナポータルアプリをダウンロード&インストールした上で、銀行口座を登録することであっさりと完了した。 妻のカードのほうも同じ方法で手続を行ったが、なぜか、妻のWAONカードのほうは最初から紐付けができていて、番号の確認画面となった(カード自体をスマホで読み込む作業は要求されなかった)。 あと、妻の「公金受け取り口座の登録」の際、妻の銀行口座の口座番号を1文字間違えて入力したところ、即座にエラーメッセージが出たのには驚いた。マイナンバーカードの登録情報の中には、すでに保有している銀行口座が含まれているのだろうか。であるならいちいち口座番号などを入力しなくても、すでにマイナンバーカード番号に基づいて開設した銀行口座一覧の中からボタン1つで選択できるようなサービスがあってもよいのではないかと思われた。 ということで、我が家でのマイナポイントアプリ第2弾申請は無事に完了した。リンク先によれば、第1弾では期間中に2万円分のWAONをチャージする必要があったが、第2弾では申込日の最短3日後から受け取れるとのこと。但し放っておいて勝手にWAONポイントが加算されるわけではなく、WAONステーション端末で「WAON電子マネー受け取り」の手続をする必要がある。第1弾の時はそのことを知らず、何ヶ月待ってもちっともWAON残高が増えないのでおかしいなあと思っていて、期限ギリギリでやっと手続を完了した記憶がある。 なお、ポイントを受け取れる時期は決済手段によって大きく異なっており、例えば、
今回、我が家で手続を完了できたのは、たまたま妻のスマホがマイナポイントアプリやマイナポータルアプリに適合していたからであって、もし夫婦が2人ともRakuten Hand 5Gを使っていた場合は、市町村窓口まで出向くなど大変な負荷を強いられる羽目になっていた。いずれにせよ、こうした作業は、スマホやATMに習熟した者でなければ実行できない。スマホは持っていても通話機能しか使えない高齢者、そもそもスマホを利用できない低所得者などにとってはきわめて不親切な施策であると言わざるを得ない。キツイ言い方になるが、 ●マイナポイント第2弾とは、自己目的化しコンコルドの誤謬に陥ったマイナンバーカード制度のもと、情報格差社会の勝ち組だけに財源を分配する施策 であると言ってよいのではないかと思われる。そもそもマイナンバーカードが普及するためには、「それを使う」という行動自体が強化されなければならない。第1弾も第2弾もそうだが、そこで導入されている強化の随伴性は、単に「カードを取得する」「カードに登録する」という行動への強化であって、それを「使う」という行動は全く強化されていない。マイナポイント付与により見かけのカード保有率や登録率は上昇するだろうが、いったんマイナポイントの手続を完了したあとは、マイナンバーカード自体はタンスの中にしまい込まれてしまう。こんなことをやっていても、カード自体の日常生活上での実用的価値は、いっこうに高められない。【実際、新型コロナの給付金やワクチン接種券配布などにおいて、マイナンバーカードは全く役に立たなかった】 次回に続く。 |