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10月8日の夕刻はよく晴れ、備前富士の真上に月齢12.5の月(十三夜、後の月)が見えていた【写真上】。また、夜中には雲の合間から月と木星が接近している様子を眺めることができた【写真下】。最接近は10月9日の3時12分で、2°04′。なお、月と木星は、月の公転によって毎月接近して見えるが、10月〜12月は宵の空で見えやすい位置にあり、毎回ほぼ2°前後の接近となる。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「みそ汁のモヤモヤと鰯雲」「オセロの起源と白黒の理由」 10月8日【岡山地方は10月7日は別番組】に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この回は、
まず1.の味噌汁のモヤモヤは、放送では「おわんの中でいわし雲が発生しているから」と説明された。おわんの中の味噌の粒子は、おわんの底では熱いため、相対的に軽くなって上に上がる。いっぽう味噌汁の表面は空気に触れて冷やされるため、相対的に重くなって下に下がる。これにより対流が発生するが、これはいわし雲を作るベナール対流の仕組みに似ているということであった。 いわし雲(巻積雲)は空気の温度差が激しくなる上空7000m付近に発生する。この場所では温かい空気と冷たい空気がぐるぐると回転するベナール対流が発生し、もともとの大きな雲がいくつもの小さな雲に分かれていわし雲になるという。 なお、味噌汁のモヤモヤの動きや形は、味噌の種類、濃さ、作り方などによっていろいろに変化する。放送では「みそ-1選手権」と称して、仙台みそ、八丁みそ、信州みそ、関西白味噌を比較したところ、関西白みそが最もいわし雲に似ていると判定された。 2.のオセロについてはこのWeb日記でも何度か取り上げたことがあった。白黒になったのは「もともと碁石だったから」と説明された。放送によれば、発祥の経緯は以下の通り。
当初はイギリスのリバーシというゲームのデザインを改良したものと説明しており、1971年に出願した実用新案登録の書類では、半世紀にわたって行われている源平碁の石、盤、計算表を改良したものと説明していたが、後に自身が学生時代に独自に考案したゲームであり、リバーシと似ているのは偶然と主張するようになった。 ここからは私の感想・考察になるが、まず、よく知られているように、商品としてのオセロは、メガハウス(ツクダ→ツクダオリジナル→パルボックス→メガハウス)の登録商標であるため、他社からはリバーシとしてほぼ同様のゲームが発売されている。 オセロは、囲碁・将棋・チェスなどと同様に二人零和有限確定完全情報ゲームに分類されており、8×8=64のマス目のうち最初に置かれた4個以外のマス目に石を並べていくことから、最大でも60!通り以外のパターンはあり得ない。しかも石が置けるマス目は相手の石をひっくり返すことのできる場所に限られているので、実際のパターンは遙かに少ない。であるならすでにAIで必勝法もしくは「どうやっても引き分け」となるような手順が解明されていてもおかしくないと思うのだが、ウィキペディアによれば2022年現在も完全解析はなされていないという。ウィキペディアによれば、 部分的には、最善進行を前提として以下の事実が判明している。ちなみに私自身は、認知症予防を兼ねて毎日、ネット上で提供されている「リバーシ」を数回程度遊んでいる。対面型のオセロと異なり、常に白番(後手)。また100秒の時間制限が設けられており、
次回に続く。 |