じぶん更新日記・隠居の日々
1997年5月6日開設
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 ウォーキング中に遭遇したカマキリ。カマキリは近づいても逃げないので容易に接写できる。昨年8月の写真と比べると表情がだいぶ違う。日本には11種類が生息しているとのことだが、顔だけでも見分けられるのだろうか。

2022年10月16日(日)



【連載】チコちゃんに叱られる!「スウェットのVガゼット」「寿司屋の粉茶」

 10月14日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この回は、
  1. スウェットの首元にあるV部分ってなに?
  2. 寿司屋が「粉末状のお茶」なのはなぜ?
  3. ハチミツが甘いのはなぜ?
  4. 【ひだまりの縁側で・・・】「人前で自分の気持ちを伝えられるようになりたい」
という4つの話題が取り上げられた。本日はこのうちの1.と2.について考察する。

 まず「スウェット」だが、この言葉を聞いた時、スウェットが何を意味するのか全く知らなかった。ウィキペディアによれば、
スウェット(英: sweat)とは伸縮性、吸汗性、防寒性に優れた厚手の生地、もしくは、スウェットシャツ、スウェットパンツのこと。
スウェットは、アメリカでスウェットシャツ(英: sweatshirts)と呼ばれる衣服に由来する。スウェットシャツとは、Russell Manufacturing Companyが1920年に開発したコットン製の厚手の生地で作られたプルオーバーのシャツである。同素材で作られたズボンにスウェットパンツ(英: sweatpants)がある。
と定義されているようだが、私は一度も聞いたことがなかったし、当然自分でそのような呼び方をしたこともなかった。放送に出てきたスウェットを見ると、どうやらこれは私が「トレーナー」と呼んでいた衣服と同じモノではないかと思い検索したところ、
  • トレーナーとはスウェットと同じものであり、生地、形など両者に違いはありません。 「トレーナー」はスウェットシャツのことを指す和製英語で、日本独特の表現です。 トレーニングウェア、トレーニングシャツから名付けられました。 ですので「トレーナー」も「スウェット」も基本的には同じものです。
  • ポリエステルなどを使用したスポーツに適しているものをトレーナー、コットンベースでタウンユースで着られるものをスウェットと区別されています。
  • 「スウェット」と一番混同しやすいアイテムのトレーナーですが、結論「スウェット」とトレーナーは同じものを指します。
    実は、トレーナーとは「スウェットシャツ」を指す和製英語で、VAN Jacketの創業者であり、アイビールックの生みの親でもある、石津謙介氏によって名付けられたとされています。
    「スウェットシャツ」とトレーナーは同じものを指しますが、肩や腕が動かしやすいラグランスリーブや、袖や裾がリブ編みとなっているものが多い印象です。
  • パーカーとは、「スウェットシャツ」にフードを付けたものを一般的に指します。
    トレーナー同様に、フード付き「スウェットシャツ」を指す和製英語で、パーカーのことを英語では「Hoodies」「Hooded Sweatshirt」といいます。
  • ジャージはその名の通り、メリヤス編み(ジャージ織り)で作られた生地で、「スウェット」と同じ織り方で製造されています。
    「スウェット」よりも軽くて伸縮性があるため、動きやすく、よりスポーティーな場面で効果を発揮します。
    しかし、メリヤスが厚いため汗を吸水しにくいという弱点が。
    そこで開発されたのが「スウェット」で、裏地がパイル地や起毛しているため、ジャージの弱点である吸水性を高めたとされています。
    ジャージは速乾性が高いため、汗を吸ってもすぐに乾きますが、激しい運動をすると体中が汗まみれに。 用途やシーンで「スウェット」とジャージを使い分けるのがおすすめです。
というような解説記事がヒットした【出典は、こちらや、こちら】。

 ということで、予想通り、私が「トレーナー」と呼んでいた衣服は「スウェット」と同じものであることが確認できた。もっとも、スウェットという言葉は、どうしても汗まみれのシャツを連想してしまうので自分からこの呼称を使うことは今後もないだろう(「ポカリスエット」も同様で、あまり良いイメージは感じない)。

 前置きが長くなったが、放送によれば、スウェットの首元にあるV部分は正式には「ガゼット」と呼ばれる。ガゼットが装着された理由は、
  1. かつて縫製技術が未熟だった時代には、長く着ていると生地が伸びてしまうことがあった。それを防ぐため、かつてはリブを長くして補強していた。しかし首元の部分を長くすると着づらくなるので、Vガゼットがつけられた。
  2. スウェットはもともとスポーツ用に作られたものであったが、Vガゼットが無い場合は首からの汗がスウェット全体に染みわたってしまうが、胸元のVガゼットの縫い目は汗がしみ出すのを防ぐ効果がある。放送では、実際に、あばれる君がVガゼットが無いスウェットと、Vガゼットがあるスウェットを着て炎天下でジョギングし、汗のしみ出しの違いを実証した。
 なお、上記2つの理由のうち、1.については現在では縫製技術の発達により不要となった。また1950年代のVガゼットは首元をV字にカットして伸び縮みする三角形の生地をはめ込むものが主流であったが生産に手間がかかり値段も高くなることから、現在では首元に伸び縮みしない三角形の生地を上から縫い合わせたものとなり、伸び縮みの役割は殆どないという。ということで現在は1.の理由が失われていることから、残る2.の「汗止め」が唯一の理由であると解説された。

 私が着用しているスウェット(トレーナーシャツ)が1着だけあったので調べてみたが、これにはVガゼットはつけられていなかった。またそのせいではないと思うが、首元のあたりがたるんで、着た時にシワができてしまう。もっとも私自身は外出時にはもっぱらポロシャツを着用しいる。理由は、私は外出時には常にコンデジを左胸ポケットに入れているが、スウェット(トレーナーシャツ)は通常、ポケットがつけられていないためである。いっぽう室内着としては冬場にスウェットを重ね着することもあるが、繰り返しの洗濯でだいぶボロボロになってきた。妻がバーゲンなどで購入したポロシャツが大量に残っているため、この先の寿命とポロシャツの耐用年数を斟酌すると、この先私の人生で、スウェットと呼ばれる衣類を新規に購入することはまずないと考えられる。




 次の2.の「寿司屋が「粉末状のお茶」なのはなぜ?」の疑問であるが、私は単に、お茶っ葉の取り替えや廃棄の手間を省くためであろうと思っていたが、放送では「お寿司をおいしく食べてもらいたいから」と解説された。お寿司を食べていると、前に食べた魚の脂が舌に残りバッティングしてしまい次に食べる魚が美味しくなくなってしまうが。お茶のカテキンはそれを洗い流してお寿司の味をリセットする効果があるという。このほか、お茶のカテキンには食中毒を防ぐ効果もあるという。

 放送によれば、お茶は、
  • 本茶:煎茶や玉露など葉が細長いタイプ
  • 粉末状のお茶:粉茶、粉末茶。葉を粉状に細かくしたタイプ
の2つに分けられる。粉末状のお茶は、香りが少ない、味があっさり、値段が安いといった特徴があり、高級茶よりもお寿司が美味しく感じられる。放送では専門家の解説のほか、くら寿司とスシローのスタッフからもそれぞれ、「高級なお茶である玉露では甘味があるため寿司との相性が悪い」、「粉末茶は甘味・渋味のバランスが良く寿司に合う」という説明があった【←1店だけでなく大手の2店をわざわざ取材したのはNHKとしての公平さを保つためか】。また銀座の高級寿司屋(久兵衛)でも、煎茶の粉茶が提供されていることが確認された。

 放送ではさらに、本茶はテアニンなどの旨味成分が多く寿司の旨味とケンカすること、また味覚センサーによる分析でも、高級茶より粉末茶のほうが旨味成分や甘味成分が少ないことが確認された。またこれらの分析から、ほうじ茶や紅茶も寿司に合うのではないかと予測されたが、
  • ほうじ茶では口の中に生臭さが残る。
  • 紅茶は香りが強すぎる。
という理由でお寿司には合わないとされた。なお粉末状のお茶としては他に抹茶があるが、「甘さがある」「渋味が強い」という理由で寿司には合わないという追加の説明があった。

 ここからは私の感想・考察になるが、お寿司屋で粉茶が使われる理由は今回の放送で初めて知った。そう言えば、以前、スシローの「シニア限定平日サービス」のポイントが貯まった時に「抹茶入り粉末緑茶」を貰ったことがあり海外旅行先まで持っていったことがあったが、寿司と一緒ではなくてお茶だけで飲もうとすると美味しさは感じられず、2〜3杯で止めてしまったことがあった。ポイントの景品として提供するのであれば、粉茶ではなく煎茶のティーバッグのほうが喜ばれるのではないかと思われた。

 次回に続く。