Copyright(C)長谷川芳典 |
※クリックで全体表示。 |
半田山植物園で見かけたヘクソカズラの実。美しい色・形をしているが、迷惑雑草のチャンピオンでもある。
なおこの金網にはもともとウマノスズクサが育てられていたが、何らかの原因で根元のあたりで蔓が切られてしまい、その後消滅した。 それとともに、毎年繁殖していたジャコウアゲハの幼虫も姿を消してしまった。 |
【連載】チコちゃんに叱られる!「お腹が鳴る理由」「リボンの由来」 12月16日に初回放送された表記の番組についての感想・考察。この回は、
まず1.のお腹が鳴る音だが、私自身は、胃や腸が空っぽになった時に接続する別の消化器とのあいだで気圧差が生じて空気が移動する音だと思っていた。いっぽう、放送で正解とされたのは、「次の食事のためにおなかを空っぽにする音」であり「腹鳴」と呼ばれるという【おなかがすくと小腸からモチリンというホルモンの一種が分泌され、次の食べ物が来る前に掃除せよという信号が胃に送られる】。 『大辞泉』によれば「腹鳴」は「腹部で聞こえる雑音。腸の内容物とガスや液体の移動によって発する。」、また『日本国語大辞典 精選版』では「腹部が鳴る音。腸内のガス・液体の混在する内容物が腸蠕動(ぜんどう)の亢進につれ、移動するときに生じる。腸カタルのときに多い。〔医案類語(1774)〕」と説明されていた。「気圧差により空気が自動的に移動する」というのが私の推測であったが、実際に移動するのは腸内のガス・液体の混在する内容物であり、またその移動は気圧差ではなく腸の蠕動によって生じるらしいことが分かった。以上の説明はあくまで「お腹がどのようなメカニズムで鳴るのか?」という「How?」に関する説明であったが、放送では「なぜ鳴るのか(Why?)」の答えを求めていた。こうしたWhy?への回答としては「お腹が鳴る理由(目的)」を示すと納得しやすいところがあり、今回も「次の食事のためにお腹を空っぽにする」というように説明されていた。もっとも生理学的なメカニズムは誰かが作った目的、すなわち「○○のため」を達成するための手段ではない。より正確には、「腸の蠕動によって内容物を移動させることで結果的に次の食事が消化されやすくなる。またそのさい結果的に音が出る(お腹が鳴る)」と説明すべきであろう。 放送では続いて最先端のマイクを使って各種生物の消化活動の音を聞く試みが紹介された。
次の2.のリボンの由来については、放送では「女性にモテたい男性のアイテム」が正解とされた。内村理奈先生(日本女子大学)によれば、リボンには、
ここからは私の感想・考察になるが、ウィキペディアの内容は上記の放送内容とはやや異なっており、
「リボン」という言葉で思い浮かぶのは「イエローリボンであり、『黄色いリボン』の映画などでもお馴染み。また日本映画では『幸福の黄色いハンカチ』があるが、そこで使われている「黄色いハンカチ」というのは実際に使うハンカチではなくリボンとして機能しているように思われた。 今回の放送ではもっぱら装飾のアイテムとしてのリボンだけが取り上げられていたが、つけられる部位、色、形などによってより深い意味があることにも注意を向ける必要がある。 次回に続く。 |